株式会社ＷＡＣＵＬは、デジタルトランスフォーメーション(DX)領域で強みを発揮している企業です。市場環境の変化に合わせて、コンサルティングからサービス提供まで幅広くソリューションを展開しており、高い成長を続けています。今回の決算では過去最高の売上高1,301,805千円を達成し、営業利益122,298千円と大幅な増益となりました。今後もDX需要の高まりを捉えた事業展開が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ＷＡＣＵＬ
証券コード: 41730
決算期: 2023年２月28日現在
株式会社ＷＡＣＵＬの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ＷＡＣＵＬの決算日は年度末の2月28日です。第３四半期決算の対象期間は2023年３月１日から2023年11月30日までとなります。
主な事業
株式会社ＷＡＣＵＬは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)をワンストップでサポートする事業を展開しています。デジタルマーケティングのコンサルティングからSaaSツールの提供、人材マッチングサービスなど、企業のDX化を強力にバックアップしています。近年では、新型コロナウイルス感染症の影響によりDX化の動きが加速しており、同社の製品・サービスに対する需要が高まっています。
今期の業績と利益率は？
当第３四半期累計期間の業績は売上高1,301,805千円、営業利益122,298千円と大幅な増収増益となりました。特に売上高は前年同期比37.5%もの高い伸びを示しています。利益面でも前年同期比10.9%増となり、同社の営業利益率は9.4%と高水準を維持しています。これはサービスの付加価値向上やコスト管理の成果が出ていることを示しています。
売上・利益の推移
同社の過去３年間の業績を見ると、売上高は2022年２月期187,310千円から、2023年２月期1,301,805千円と大幅に増加しています。利益面でも、営業利益が2022年２月期192,284千円から、2023年２月期122,298千円と着実に伸長しています。このような業績の伸びは、デジタルマーケティングの需要拡大とソリューションの提供力強化によるものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ＷＡＣＵＬは非連結決算のため、四半期貸借対照表は単体ベースで作成されています。総資産は2,168,234千円と前期末から588,367千円増加しています。主な要因は、現金及び預金の増加と無形固定資産の減少です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,453,973千円と前期末から630,453千円も増加しています。一方で無形固定資産のソフトウエアが164,147千円に減少しています。これは、新規システム開発に伴うソフトウエア仮勘定の増加によるものと考えられます。
負債の部
負債の部では、長期借入金が426,696千円と前期末から357,701千円増加しています。これは、運転資金の確保や新規システム開発のための資金調達によるものと推察されます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が468,937千円と前期末から108,991千円増加しています。これは四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は前期末の63.38%から51.61%に低下しています。
ROAとROE
株式会社ＷＡＣＵＬのROA(総資産利益率)は前期末の12.1%から現在10.0%に低下しています。一方でROE(自己資本利益率)は前期末の19.1%から現在12.7%に低下しています。これは、借入金による負債の増加と資本の増加が売上高や利益の伸びを上回ったためと考えられます。今後は、収益性の向上と資本効率の改善に取り組むことが課題となります。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが124,040千円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが△112,587千円のマイナスとなっています。これは、ソフトウエア仮勘定への投資によるものと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローは619,000千円のプラスとなっており、これは長期借入金の調達によるものです。以上の結果、現金及び預金残高は前期末から630,453千円増加しています。
配当の支払額
株式会社ＷＡＣＵＬは現在のところ配当を行っていません。業績の伸長と共に、今後の配当実施に期待が高まっています。
今後の展望
株式会社ＷＡＣＵＬは、企業のDX化支援を強化するべく、サービスラインナップの拡充と顧客基盤の拡大に取り組んでいきます。特に人材マッチング事業「Marketer Agent」の育成や、データ分析サービス「AIアナリスト」の機能強化などが今後の重点施策となります。DX需要の高まりを捉えながら、更なる業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ＷＡＣＵＬは、企業のDX化支援に特化したサービスラインナップを持っており、市場環境の変化に合わせて事業を拡大してきた企業です。当期は過去最高の売上高と増益を実現しました。今後も、デジタルマーケティングの需要拡大と自社サービスの競争力強化によって、高成長を維持していくことが期待されます。
株式会社ＷＡＣＵＬの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ＷＡＣＵＬの決算日は年度末の2月28日で、今回は第３四半期決算の内容について報告しました。同社は現在のところ配当を実施していませんが、今後の業績拡大と共に配当の実施が期待されます。
