大阪有機化学工業株式会社の決算報告書が公開されました!この企業は特殊アクリル酸エステルのリーディングカンパニーとして知られており、電子材料やコスメ用途に強みを持っています。今期の業績は順調で、売上高は15,338百万円、経常利益は1,988百万円と前年同期を上回る成長を遂げています。キャッシュフローも良好で、設備投資や研究開発などに積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。今後もESGに配慮したサステナブル経営を推進し、グローバル市場での存在感をさらに高めていくことが期待されます。
企業情報
企業名: 大阪有機化学工業株式会社
証券コード: E00855
決算期: 11月
大阪有機化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大阪有機化学工業株式会社の決算期は11月で、第2四半期の決算は5月31日となっています。四半期報告書は通常翌々月の7月に公表されます。
主な事業
大阪有機化学工業株式会社は、特殊アクリル酸エステルを中心とした化成品事業、高性能フォトレジストなどの電子材料事業、化粧品原料や高純度溶剤などの機能化学品事業の3つの事業セグメントを展開しています。これらの製品は電子機器やディスプレイ、自動車、化粧品など幅広い分野で使用されています。
今期の業績と利益率は?
今期の連結業績は、売上高が15,338百万円、営業利益が1,859百万円と前年同期を上回りました。特に化成品事業の利益が大幅増となり、全体の収益性が向上しました。主力製品の販売が好調に推移したことや、コストコントロールにも成果がみられたといえます。
売上・利益の推移
過去2年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は前年同期比7.5%増の15,338百万円、営業利益は4.1%減の1,859百万円となりました。主力の化成品事業が好調だったことが売上増につながっています。一方、電子材料事業や機能化学品事業では一部製品の販売が減少したものの、全体として堅調な業績を維持できています。
四半期連結貸借対照表について
大阪有機化学工業の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は570,926百万円と前期末から24,556百万円増加しています。これは主に現金及び預金の増加による流動資産の拡大と、固定資産の維持などによるものです。一方、負債は122,970百万円と前期末から12,892百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が大幅に増加し、119,955百万円となりました。一方で、有形固定資産は減少しており、特に機械装置及び運搬具が952百万円減少しています。これは設備投資資金を活用しつつ、減価償却が進んでいることを示しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が8,025百万円増加しました。また、未払法人税等も5,750百万円増加しており、生産や販売活動が活発だったことがうかがえます。
純資産の部
純資産の部は447,955百万円となり、前期末から11,663百万円増加しています。主な要因は利益剰余金の増加や自己株式の取得などです。自己資本比率は77.3%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は3.5%、ROE(自己資本利益率)は4.6%となっています。前年同期と比べROAは0.2ポイント低下したものの、ROEは0.7ポイント上昇しました。これは、売上高の増加や資本効率の改善により収益性が向上したことを示しています。今後も収益力を高め、資本効率の改善に取り組んでいくことが期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは54,736百万円の収入超過となり、前年同期と比べて大幅に増加しました。一方で、投資活動によるキャッシュフローは4,607百万円の収入超過、財務活動によるキャッシュフローは19,069百万円の支出超過となっています。この結果、現金及び現金同等物は前期末から41,047百万円増加し、119,955百万円となりました。
配当の支払額
大阪有機化学工業は、第2四半期末の配当金を32円、期末配当金を28円と予定しています。前年同期と比べて配当金が4円増加しており、業績の好調さを反映した増配となっています。株主還元に積極的な姿勢が窺えます。
今後の展望
大阪有機化学工業は2024年11月期より、新たな中期経営計画「Progress & Development 2030」をスタートさせています。同計画では、「特殊アクリル酸エステルのリーディングカンパニーとして、グローバル市場に価値を提供する」ことを目標に掲げ、ESGに配慮したサステナブル経営を推進していきます。今後も電子材料や機能化学品分野でのイノベーションを加速し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
大阪有機化学工業の業績は概ね好調で、売上高や利益は前年同期を上回る結果となりました。特に化成品事業の収益性が大幅に改善されたことが高評価できます。今後も中期経営計画に基づき、グローバル市場での地位を一層強化していくことが期待されます。株主還元も積極的に行われており、企業価値の向上に注力していくことが伺えます。引き続き同社の動向に注目していきましょう。
大阪有機化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大阪有機化学工業の決算日は11月末で、第2四半期決算は5月末です。配当金は、期末配当が28円、中間配当が32円と前年同期から4円増額されました。収益力の向上を反映した増配となっており、株主還元に積極的な姿勢が窺えます。