KHネオケム株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。同社は化学製品の製造・販売を手がけるメーカーで、売上や利益が前年同期比で減少したものの、営業利益率は上昇しており、今後の業績に期待が集まっています。決算の概要をご紹介しましょう。
企業情報
企業名: KHネオケム株式会社
証券コード: 41890
決算期: 12月
KHネオケム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
KHネオケム株式会社の決算期は12月です。第1四半期の決算日は2024年3月31日となっています。
主な事業
KHネオケム株式会社は、化学製品の製造・販売を主な事業としています。特に機能性材料、電子材料、基礎化学品などの分野で強みを発揮しています。機能性材料では冷凍機油や化粧品原料の製造、電子材料ではディスプレイ用や半導体用の製品を手がけ、基礎化学品では自動車関連や住宅建築業界向けの製品を製造しています。化学産業の中で高い技術力を誇る企業として知られています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の売上高は269億73百万円と前年同期比で6.1%の減収となりました。一方で、営業利益は24億92百万円と前年同期比で23.8%の増益と好調でした。この結果、営業利益率は9.2%となり、前年同期の7.0%から大きく改善しています。
売上・利益の推移
KHネオケム株式会社の売上高は、2023年12月期に1,152億17百万円と過去最高を更新しました。一方で、2024年第1四半期は前年同期比で減収となっています。利益面では、経常利益は2023年12月期に97億25百万円を計上し、堅調に推移しています。第1四半期も前年同期比で15.8%の増益と好調です。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が1,218億47百万円、負債合計が548億81百万円、純資産合計が669億66百万円となっています。前期末比では資産が26億50百万円減少、負債が31億23百万円減少、純資産が4億72百万円増加しています。
資産の部
流動資産は621億6百万円と前期末比41億38百万円減少しました。これは主に、現金及び預金が39億90百万円、受取手形・売掛金が12億81百万円減少したためです。一方の固定資産は597億41百万円と14億87百万円増加しました。
負債の部
流動負債は480億9百万円と前期末比33億22百万円減少しました。これは支払手形・買掛金が56億83百万円、未払法人税等が11億64百万円減少したことなどによります。固定負債は68億71百万円と1億99百万円増加しています。
純資産の部
純資産合計は669億66百万円と前期末比4億72百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益17億64百万円、配当金の支払16億71百万円によるものです。
ROAとROE
KHネオケム株式会社のROA(総資産経常利益率)は2023年12月期に7.8%と堅調な水準を維持しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も2023年12月期に10.3%と高い水準を保っています。これらの指標は同業他社と比べても高い水準にあり、資本効率の良さが窺えます。
キャッシュフロー
KHネオケム株式会社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定して黒字を計上しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、全体としては現金及び現金同等物の減少傾向にあります。ただし、手元流動性は十分に確保されており、今後の設備投資にも対応できる体制が整っています。
配当の支払額
KHネオケム株式会社は、2024年3月に1株当たり45円の期末配当を実施しました。前期の1株当たり42.5円から増配となっており、株主還元の強化を図っています。同社は安定した収益基盤を背景に、今後も配当の維持・向上に努める方針です。
今後の展望
KHネオケム株式会社は、引き続き主力事業である機能性材料、電子材料、基礎化学品の分野で高い技術力を活かし、製品開発力の強化と市場シェアの拡大に努めていく方針です。特に成長が期待される中国市場や東南アジア市場への販売活動の強化にも取り組んでいきます。また、ESG経営の推進やDXの加速によって、企業価値の向上と持続可能な成長の実現を目指しています。
編集部のまとめ
KHネオケム株式会社は、化学製品の製造・販売で高い技術力を誇る企業です。 2024年第1四半期は減収となったものの、営業利益率は大きく改善しており、安定した収益基盤を背景に株主還元の強化も図っています。今後も成長市場での販売拡大やESG経営の推進などに取り組み、企業価値の向上を目指していく方針です。
KHネオケム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
KHネオケム株式会社の決算期は12月で、第1四半期の決算日は2024年3月31日となっています。また、2024年3月に1株当たり45円の期末配当を実施しており、今後も安定的な株主還元を目指していく方針です。化学製品メーカーとして高い競争力を発揮する同社の今後の動向に注目が集まります。