ビジョナル株式会社の2024年7月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比17.8%増の48,926百万円と大幅に伸長し、営業利益は53.2%増の15,265百万円と大幅な増益となりました。主力のHR Tech事業の好調が業績をけん引しています。
企業情報
企業名: ビジョナル株式会社
証券コード: E36484
決算期: 7月
ビジョナル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ビジョナル株式会社の決算期は7月です。今回発表された決算は2024年7月期第3四半期(2023年8月1日~2024年4月30日)の決算となります。同社は四半期決算を行っており、年間では4回の決算発表を行っています。
主な事業
ビジョナル株式会社は、主力事業の「HR Tech事業」において、プロフェッショナル人材を専門に紹介するサービス「ビズリーチ」や、人事管理システム「HRMOS」などを展開しています。また、新規事業として「Incubation事業」にも注力しています。HR Tech事業は同社の収益の柱となっており、今回の好業績もこの事業が牽引しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間における同社の業績は、売上高48,926百万円(前年同期比17.8%増)、営業利益15,265百万円(同53.2%増)と大幅な増収増益となりました。また、経常利益が15,789百万円(同50.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が11,083百万円(同57.5%増)と、各利益も大幅な伸びを示しています。これにより、売上高営業利益率は31.2%と高水準の利益率を維持しています。
売上・利益の推移
ビジョナル株式会社の過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2023年7月期56,273百万円、経常利益は14,373百万円と好調に推移しています。当第3四半期連結累計期間の実績を踏まえると、通期でも売上高・利益ともに大幅な増加が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財務状況を見ると、総資産は70,701百万円と前連結会計年度末から12,828百万円増加しています。このうち、現金及び預金は52,961百万円と大幅に増加しており、手元流動性が高まっています。一方で、負債合計は20,264百万円と前連結会計年度末から1,519百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が大幅に増加したことで、総資産が大きく膨らんでいます。これは主に、ビズリーチ事業における利用企業数の増加に伴う前受金の増加によるものと考えられます。また、売上高の増加に伴い売掛金も増加しています。
負債の部
負債の部では、ビズリーチ事業の伸長に伴い契約負債が1,506百万円増加しています。一方で、利益の計上により未払法人税等が262百万円減少しています。
純資産の部
純資産は50,437百万円と前連結会計年度末から11,308百万円増加しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益11,083百万円の計上によるものです。自己資本比率は71.0%と高水準を維持しており、財務基盤は非常に強固です。
ROAとROE
ビジョナル株式会社のROA(総資産経常利益率)は23.4%、ROE(自己資本利益率)は28.3%となっています。同社の高い収益性を反映し、ROA、ROEともに非常に高水準を維持しています。今後も高い利益率を維持できれば、株主還元の余地もあると考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業CF13,648百万円、投資CF△502百万円、財務CF△1,354百万円となっています。営業CF増加が際立っており、手元流動性が大幅に高まっていることがわかります。今後の事業展開や株主還元の原資となることが期待できます。
配当の支払額
ビジョナル株式会社は、創業以来配当を実施していません。強固な財務基盤を背景に、今後の事業拡大に向けた内部留保の活用に注力していると考えられます。株主重視の経営姿勢を示すためにも、適切な時期に配当の実施が期待されます。
今後の展望
ビジョナル株式会社は、引き続きHR Tech事業を中心に高い収益性を維持していくことが見込まれます。プロフェッショナル人材領域での人材需要の高さや、HRMOSの新機能開発などにより、今後も安定的な成長が期待できます。一方で、Incubation事業への投資など、新たな収益源の確保にも注力していく方針です。今後の事業展開に注目が集まります。
編集部のまとめ
ビジョナル株式会社の2024年7月期第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅増となりました。主力のHR Tech事業が好調で、収益性の高い企業として評価が高まっています。手元流動性も高く、今後の事業展開や株主還元への期待も高まっています。引き続き、同社の動向に注目していく必要があるでしょう。
ビジョナル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ビジョナル株式会社の決算期は7月で、年4回の四半期決算を行っています。当第3四半期の業績は好調で、売上高48,926百万円、営業利益15,265百万円と大幅増となりました。財務状況も健全で、手元の現金も豊富です。一方で配当は実施していません。今後の事業展開や株主還元への期待が高まっている企業といえるでしょう。
