旭有機材株式会社は、化学・プラスチック製品の製造・販売を中心に事業を展開している企業です。主力製品は樹脂バルブや高機能樹脂、プラスチック成形品などであり、幅広い産業分野に製品を提供しています。今期の決算では、売上高が大幅に増加し、利益率も高水準を維持するなど好調な業績を収めることができました。今後も新製品の開発や海外展開を進めることで、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 旭有機材株式会社
証券コード: 42160
決算期: 2023年3月期
旭有機材株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
旭有機材株式会社の決算期は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の年4回行われています。2024年2月13日に2023年12月期第3四半期の決算報告書を提出しました。
主な事業
旭有機材株式会社は3つの主要事業を展開しています。管材システム事業では樹脂バルブや樹脂配管材料を製造・販売しており、国内外で幅広い顧客に提供しています。樹脂事業では、自動車や建設機械などに使用される素形材料製品や発泡材料製品、電子材料製品を手掛けています。水処理・資源開発事業では水処理設備の設計・施工や温泉開発などを行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の連結業績は売上高は66,096百万円(前年同期比17.2%増)、営業利益は12,455百万円(同47.0%増)、経常利益は12,749百万円(同45.8%増)と大幅な増収増益となりました。特に管材システム事業と樹脂事業が好調に推移しました。利益率も高水準を維持しており、全体としては非常に良好な業績となっています。
売上・利益の推移
旭有機材株式会社の過去3年間の連結業績は、売上高が77,099百万円(2023年3月期)、66,096百万円(2024年3月期3Q)と堅調に推移しています。営業利益も12,140百万円(2023年3月期)、12,455百万円(2024年3月期3Q)と高水準を維持しており、収益力の高さが特徴です。今後も新製品の投入や海外市場での事業拡大により、さらなる業績向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期の四半期連結貸借対照表では、総資産が98,232百万円となり、前期末比で12,000百万円以上の増加となっています。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産や棚卸資産の増加によるものです。一方、負債は28,534百万円と3,500百万円増加しましたが、純資産は69,699百万円と大幅に増加しており、自己資本比率も70.3%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が64,889百万円と大幅に増加しています。これは主に受取手形、売掛金及び契約資産や電子記録債権、棚卸資産の増加によるものです。固定資産も33,344百万円と増加しており、全体的に資産規模が大きく拡大しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が23,267百万円と増加しています。これは主に短期借入金の増加によるものです。固定負債は5,266百万円と微増に留まっています。全体としては負債が増加したものの、自己資本比率は高水準を維持しており、財務体質は健全です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が51,465百万円と大幅に増加しています。また、為替換算調整勘定も4,513百万円と大幅な増加となっており、純資産合計は69,699百万円と前期末から8,520百万円増加しました。自己資本比率も70.3%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
旭有機材株式会社のROA(総資産利益率)は、2023年3月期の10.9%から2024年3月期3Qでは12.9%に上昇しています。また、ROE(自己資本利益率)も15.4%から17.8%に向上しています。これは主に売上高と経常利益が増加したことによるものです。今後も収益性の高い事業展開を続けることで、ROAやROEの更なる向上が期待されます。
キャッシュフロー
2023年3月期の連結キャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは14,122百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは2,365百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは3,234百万円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物は前期末より8,406百万円増加し、財務体質の健全性が窺えます。今後も安定した営業キャッシュ・フローの創出が期待できます。
配当の支払額
旭有機材株式会社は、2023年6月期の年間配当金が70円と前期から35円増加しました。また、2023年10月期の中間配当金も50円と、株主還元強化に取り組んでいます。配当性向も40%弱と適切な水準を維持しており、今後も安定配当が期待できます。
今後の展望
旭有機材株式会社は、管材システム事業や樹脂事業の伸長、水処理・資源開発事業の安定収益など、事業ポートフォリオの強みを活かして今後も着実な成長が期待されます。新製品開発や海外市場の開拓、生産性向上など、様々な施策を推進することで、更なる収益力と企業価値の向上に取り組む方針です。長期的な視点から、旭有機材株式会社の今後の成長が期待されます。
編集部のまとめ
旭有機材株式会社は、主力の管材システム事業と樹脂事業が好調に推移し、大幅な増収増益を達成しました。利益率も高水準を維持しており、財務体質も健全で、株主還元も充実しています。今後も新製品の投入や海外展開などにより、さらなる成長が期待できる企業といえます。引き続き注目していく必要がある企業の1つと言えるでしょう。
旭有機材株式会社の決算日や配当についてまとめました。
旭有機材株式会社の決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。直近の2023年12月期第3四半期決算では、売上高と利益が大幅に増加し、好調な業績を収めました。また、株主還元も年間配当金70円、配当性向40%弱と充実した内容となっています。今後も新製品開発や海外展開など、成長に向けた施策に期待が集まっています。