リケンテクノス株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。自動車市場や建材市場の回復に伴い、当社の売上高は前年同期比2.2%増の94,271百万円となりました。また、営業利益も6,516百万円と15.6%の増加となっています。持続的な成長を実現するため、今後も高収益体質の実現に向け取り組んでまいります。
企業情報
企業名: リケンテクノス株式会社
証券コード: 42200
決算期: 3月
リケンテクノス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
リケンテクノス株式会社の決算期は3月31日となっています。第3四半期決算は12月31日時点での業績を発表しており、2024年2月6日に第3四半期報告書を提出しました。
主な事業
リケンテクノス株式会社は、自動車、医療、電子機器、建材など幅広い分野で使用されるコンパウンド製品を中心に製造・販売しています。自動車、電子機器、建材などの市場に合わせた製品開発を行い、高品質で付加価値の高い製品を提供しています。事業セグメントは「トランスポーテーション」「デイリーライフ&ヘルスケア」「エレクトロニクス」「ビルディング&コンストラクション」の4つです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は、売上高が94,271百万円と前年同期比2.2%の増加、営業利益は6,516百万円と15.6%の増加となりました。また、経常利益は7,022百万円と16.1%の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,569百万円と56.4%の大幅な増加となりました。利益率も改善傾向にあり、今期の業績は順調に推移しています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、売上高は123,497百万円、92,246百万円、94,271百万円と推移しており、経常利益も7,964百万円、6,048百万円、7,022百万円と概ね良好な水準を維持しています。当期第3四半期は、自動車市場やエレクトロニクス市場の回復により、売上・利益ともに増加基調にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は114,118百万円で、前期末比2,116百万円増加しました。流動資産は71,523百万円、固定資産は42,595百万円となっています。負債合計は42,401百万円で、前期末比2,564百万円増加しました。純資産は71,717百万円で、自己資本比率は54.6%となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産の現金及び預金が減少した一方で、売上債権や有形固定資産、投資有価証券が増加しています。固定資産も前期末比プラスに推移しており、事業基盤の強化が進んでいます。
負債の部
負債の部では、短期借入金や買掛金、未払法人税等が増加しています。負債比率は37.4%となっており、健全な水準を維持しています。
純資産の部
純資産は前期末比447百万円減少の71,717百万円となりました。これは利益剰余金の増加があったものの、自己株式の取得により減少したためです。自己資本比率は54.6%と高水準を保っています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は直近3年で7.1%、6.8%、6.2%と推移しています。ROE(自己資本当期純利益率)は直近3年で8.1%、5.1%、7.8%と改善してきています。自己資本の生産性が高く、投下資本に対する収益性も良好な状況にあると言えます。今後も収益力の向上に取り組み、株主価値の向上につなげていく方針です。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により7,208百万円の資金を獲得した一方で、自己株式の取得による7,000百万円の支出があったため、前期末比で2,109百万円減少しています。今後も安定したキャッシュ・フローを維持しつつ、財務健全性も確保していく方針です。
配当の支払額
リケンテクノス株式会社は、株主の皆様への利益還元を重要課題の1つとしており、安定した配当を実施しています。当期は中間配当として1株当たり12円、期末配当は未定ですが、前期実績の1株当たり16円を参考に安定的な配当を見込んでいます。今後も持続的な企業価値向上とともに、適切な利益還元に努めてまいります。
今後の展望
リケンテクノス株式会社は中期経営計画「Challenge Now for Change New 2024 変革への挑戦」の2年目として、グローバル経営の深化や新製品開発、環境・社会課題への取り組みなど、持続可能な成長に向けた様々な施策を実行しています。引き続き収益基盤の強化と成長戦略の推進により、株主の皆様の期待に応えられるよう努めてまいります。
編集部のまとめ
リケンテクノス株式会社は、自動車、電子機器、建材などの幅広い分野で事業を展開しており、当第3四半期は各市場の回復を背景に増収増益を達成しました。営業利益率も高水準を維持しており、収益性の高い企業といえます。今後も成長のための投資と株主還元のバランスを取りながら、企業価値の向上に努めていくことが期待されます。
リケンテクノス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
リケンテクノス株式会社の決算期は3月31日で、2024年2月6日に第3四半期報告書を提出しました。当期の配当については、中間配当として1株12円を支払っており、期末配当は未定ですが前期実績の16円程度が見込まれます。株主還元の充実に力を入れている企業といえます。