株式会社サンエー化研の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比1.2%減の207億42百万円となりましたが、特別利益で9億45百万円を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億7百万円となりました。
企業情報
企業名: 株式会社サンエー化研
証券コード: 42340
決算期: 3月期
株式会社サンエー化研の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サンエー化研の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日〜12月31日となっています。
主な事業
株式会社サンエー化研は、軽包装材料、産業資材、機能性材料の3つの事業セグメントを展開しています。軽包装材料では主に食品用包装材を、産業資材ではテープやラミネート製品を、機能性材料では光学用表面保護フィルムなどを製造しています。特に軽包装材料と産業資材は同社の主力事業となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が207億42百万円と前年同期比1.2%減少しましたが、9億45百万円の固定資産売却益を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億7百万円と大幅な増益となりました。利益率は大幅に改善したものの、依然として厳しい経営環境にあることがわかります。
売上・利益の推移
直近の業績推移を見ると、2023年3月期では売上高が205億99百万円、経常利益が3億58百万円でした。当第3四半期連結累計期間の売上高は207億42百万円と微増となりましたが、経常利益は46百万円と前年同期比で大幅に改善しています。固定資産売却益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億7百万円となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は368億51百万円となり、前連結会計年度末に比べて12億40百万円増加しました。これは現金及び預金の増加や投資有価証券の評価額上昇などが主な要因です。
資産の部
流動資産は232億10百万円となり、前連結会計年度末に比べて8億1百万円増加しました。固定資産は136億41百万円と4億38百万円増加しています。
負債の部
負債合計は158億30百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億98百万円増加しました。支払手形及び買掛金の増加などが主な要因です。
純資産の部
純資産は210億20百万円となり、前連結会計年度末に比べて5億41百万円増加しました。その他有価証券評価差額金の増加などが主な要因です。
ROAとROE
ROAは前連結会計年度の0.1%から当第3四半期連結累計期間では0.8%に改善し、ROEも前連結会計年度の-0.4%から1.5%に改善しました。これは特別利益計上の影響により利益が大幅に改善したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが11億99百万円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが2億72百万円のマイナスでしたが、主に固定資産の売却による収入により、現金及び預金が前連結会計年度末に比べ12億67百万円増加しています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当金の支払額は、期末配当が9.0円/株、中間配当が9.0円/株の合計18.0円/株となっています。前期と比べ配当金は減少しましたが、経営環境に応じた適切な配当政策を実施しているものと評価できます。
今後の展望
当社グループは、主力事業である軽包装材料と産業資材の収益力改善に加え、特別利益の計上により業績が改善基調にあります。一方で、原材料価格の高騰などの課題も残されています。今後は収益力の一層の強化と財務体質の改善に努め、持続的な成長に向けた取り組みを推進していくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社サンエー化研は、2023年12月期第3四半期の業績が改善基調にある企業といえます。売上高は微減でしたが、固定資産売却益の計上により大幅な増益を達成しました。今後は収益力の一層の強化と財務体質の改善に取り組み、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社サンエー化研の決算日や配当についてまとめました。
株式会社サンエー化研の決算日は3月31日で、第3四半期の決算期間は2023年10月1日〜12月31日となっています。配当金は期末配当が9.0円/株、中間配当が9.0円/株の合計18.0円/株と、前期比で減少していますが、適切な水準を維持しています。