クラスターテクノロジー株式会社(証券コード:42400)の第33期第3四半期決算報告が公開されました。機能性樹脂などの製造・販売を手掛ける同社は、前年同期と比べて増収増益を達成しました。この決算報告をご紹介いたします。
企業情報
企業名: クラスターテクノロジー株式会社
証券コード: 42400
決算期: 3月期
クラスターテクノロジー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
クラスターテクノロジー株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。年間の決算報告は6月中旬に行われます。
主な事業
クラスターテクノロジー株式会社は、機能性樹脂複合材料、精密成形品、および各種の充填材などを製造・販売しています。特に、自動車や電子機器など幅広い分野で使用される高機能な樹脂製品の開発に強みがあります。また、環境対応製品の開発にも力を入れており、バイオマスプラスチック複合材料「PasCom」などを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高649百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益47百万円(同61.4%増)、経常利益48百万円(同57.6%増)、四半期純利益35百万円(同197.8%増)となりました。
利益率についても、売上総利益率が43.9%と前年同期の38.8%から大幅に改善しています。原材料価格や電気料金の上昇が落ち着いたことに加え、収益性の高いマクロ・テクノロジー関連事業の生産増加が寄与しました。
売上・利益の推移
この第3四半期までの売上高は649百万円で、前年同期比0.9%の減少となりました。一方、利益面では大幅な改善が見られ、四半期純利益は35百万円と前年同期比197.8%の増加となっています。
主力のナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の売上高は前年同期比4.9%減の498百万円でしたが、収益性の高いマクロ・テクノロジー関連事業が13.2%増の148百万円となり、全体の収益力を押し上げました。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期会計期間末の資産合計は1,681百万円で、前事業年度末に比べて24百万円減少しています。主な変動は、現金及び預金の増加12百万円、棚卸資産の増加35百万円、売上債権の減少35百万円、有形固定資産の減少33百万円などです。
負債の部
負債合計は152百万円と前事業年度末に比べて59百万円減少しました。主な変動は、流動負債のその他に含まれる未払金の減少78百万円、未払消費税等の増加18百万円などです。
純資産の部
純資産は1,528百万円と前事業年度末に比べて35百万円増加しました。これは四半期純利益35百万円の計上によるものです。自己資本比率は90.9%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは2.1%、ROEは2.3%となりました。前年同期よりも大幅に改善しており、収益性が向上していると評価できます。これは主力のナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の収益性改善に加え、マクロ・テクノロジー関連事業の伸長によるものです。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローについては、四半期財務諸表に記載されていないため詳細は不明ですが、営業活動によるキャッシュ・フローの増加が見られたと推察されます。これにより、手元資金が増加し、財務基盤が強化されたと考えられます。
配当の支払額
当第3四半期累計期間においては、配当の支払いは行われていません。通期での配当予想も未定となっています。
今後の展望
クラスターテクノロジーは、「2024年3月期の売上10億円超の達成」を目標に掲げています。そのために、①新規開拓に向けた営業力の強化、②環境への対応と未来への商品開発、③生産力の強化と人材育成に取り組んでいます。
特に、環境対応製品の開発に力を入れており、バイオマスプラスチック複合材料「PasCom」の事業化に向けた取り組みを加速させていきます。今後の業績拡大に期待が寄せられています。
編集部のまとめ
クラスターテクノロジー株式会社は、機能性樹脂製品の製造・販売を手掛ける企業です。当第3四半期は前年同期に比べて減収ながら、大幅な増益を達成しました。特に収益性の高いマクロ・テクノロジー関連事業が好調だったことが業績改善の要因となっています。
また、環境対応製品の開発にも注力しており、バイオマスプラスチック複合材料「PasCom」の事業化に向けた取り組みを進めています。今後の業績拡大に期待が高まっています。
クラスターテクノロジー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
クラスターテクノロジー株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行われます。当第3四半期累計期間は減収ながら増益となり、2024年3月期の売上1,000百万円超の達成を目標に掲げています。一方、配当については当期はまだ未定となっています。今後の業績に期待が寄せられています。