株式会社ニックスの2023年12月期第1四半期決算が発表されました。業績は厳しい結果となりましたが、今後の成長に向けた取り組みにも注目が集まっています。今回は、同社の決算内容や財務状況、さらに今後の展望について分かりやすく解説していきます。
企業情報
企業名: 株式会社ニックス
証券コード: 42430
決算期: 9月期
株式会社ニックスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ニックスの決算期は9月期です。第1四半期が10月1日~12月31日、第2四半期が1月1日~3月31日、第3四半期が4月1日~6月30日、第4四半期が7月1日~9月30日となっています。
主な事業
株式会社ニックスは、工業用プラスチック部品の製造・販売を主な事業としています。自動車部品や住宅設備部品、OA機器用の高品質なプラスチック製品を製造しています。幅広い業界に対応する製品ラインナップと優れた技術力が同社の強みとなっています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高1,024百万円、営業損失19百万円と厳しい結果となりました。主力の住宅設備部品や自動車部品の需要が減少したことが影響しています。一方で、利益面では原価管理の強化に取り組んでおり、営業利益率はマイナスながらも改善傾向にあります。
売上・利益の推移
2022年9月期は売上高4,517百万円、経常利益298百万円と、好調な業績を残すことができました。しかし、2023年9月期第1四半期では売上高が前年同期比15.3%減の1,024百万円、経常損失は28百万円と大きく悪化しています。通期での業績回復に向け、製品開発や新規受注獲得などに注力していく方針です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は5,570百万円となり、前期末から192百万円減少しました。資産の主な内訳は、流動資産が3,496百万円、固定資産が2,073百万円です。一方の負債は1,531百万円で、前期末から72百万円減少しています。
資産の部
流動資産は現金及び預金の減少等により3,496百万円となりました。固定資産は有形固定資産や投資その他の資産が減少し、2,073百万円となっています。
負債の部
流動負債は未払金の増加がありましたが、長期借入金の減少などにより1,012百万円となりました。固定負債は519百万円と、前期末から14百万円減少しています。
純資産の部
純資産は4,038百万円となり、前期末から120百万円減少しました。利益剰余金の減少が主な要因です。自己資本比率は72.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社ニックスのROA(総資産経常利益率)は-2.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は-3.6%となりました。前年同期と比べ大幅に悪化しています。これは、経常利益の悪化や純資産の減少によるものです。収益性の向上と資本効率の改善に向け、さまざまな施策に取り組んでいきます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス44百万円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは28百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは33百万円のマイナスとなっています。この結果、現金及び預金残高は前期末から105百万円減少しました。
配当の支払額
株式会社ニックスは、年2回の配当を実施しています。2023年12月期の中間配当は1株当たり20円、期末配当も同額を予定しており、年間配当金は1株当たり40円となる見通しです。株主還元にも力を入れています。
今後の展望
株式会社ニックスは、新製品開発や新規取引先の開拓に取り組み、収益力の強化を図っていきます。経営基盤の強化と業績の回復に向け、設備投資の抑制や生産性の向上など、さまざまな施策を推進していく方針です。依然として厳しい経営環境が続くと予想されますが、持続的な成長と企業価値の向上に努めていきます。
編集部のまとめ
株式会社ニックスの2023年12月期第1四半期決算は、売上高の減少と営業損失計上という厳しい結果となりました。しかし、同社は収益性の改善と事業基盤の強化に注力しています。新製品開発や生産性向上など、様々な取り組みにも注目が集まっています。今後の業績回復に期待がかかっています。
株式会社ニックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ニックスの決算期は9月期で、第1四半期の決算日は12月31日となっています。また、同社は年2回の配当を実施しており、2023年12月期の年間配当金は1株当たり40円を予定しています。株主還元にも力を入れている同社の今後の業績に期待が集まります。