株式会社フロンティアの2024年2月期第1四半期決算が発表されました。FY23年12月期からFY24年11月期に決算期が変更され、2024年2月期第1四半期の決算内容をご紹介します。この企業は自動車用品販売やOEM/ODMによる電子玩具の製造・販売を主な事業としています。
企業情報
企業名: 株式会社フロンティア
証券コード: 42500
決算期: 2024年11月期
株式会社フロンティアの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フロンティアの決算期は2024年11月期に変更されました。よって、第1四半期は2023年12月1日~2024年2月29日までの期間となります。
主な事業
株式会社フロンティアは自動車用品販売を主とするPB販売事業と、電子玩具のOEM/ODM事業を展開しています。PB販売事業では、円安の影響を受けつつも、原価率の改善に取り組んでいます。OEM/ODM事業では、前期末の受注及び出荷がずれ込んだことで、当期の売上が増加しました。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高417,276千円(前年同期比12.9%増)、営業利益8,845千円(前年同期比39.7%減)、経常利益12,505千円(前年同期比10.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益10,431千円(前年同期比58.2%増)となりました。
売上・利益の推移
PB販売事業の売上は自動車生産台数の回復が遅れ8.5%減となりましたが、OEM/ODM事業の売上が前期末の受注及び出荷のずれ込みにより169.1%増と大幅に伸長したことから、全体の売上高は12.9%増となりました。利益については製造原価上昇の影響を受け、営業利益は39.7%減となりましたが、経常利益は10.1%増、四半期純利益は58.2%増となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の財政状態は、総資産855,959千円(前期末比299,112千円減)、負債408,212千円(前期末比309,983千円減)、純資産447,746千円(前期末比9,871千円増)となっています。
資産の部
流動資産は主に現金及び預金の減少、売掛金の減少等により764,699千円(前期末比295,626千円減)となりました。固定資産は91,259千円(前期末比3,485千円減)となりました。
負債の部
流動負債は主に短期借入金の減少により197,034千円(前期末比303,541千円減)、固定負債は211,178千円(前期末比5,441千円減)となっています。
純資産の部
純資産は447,746千円(前期末比9,871千円増)となり、自己資本比率は52.3%と上昇しました。
ROAとROE
当第1四半期のROAは1.2%、ROEは2.3%となっています。前年同期比ではROAが0.3ポイント増加、ROEが0.9ポイント増加しました。これは利益率の改善と自己資本の効率化が進んだことによるものです。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュフロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が230,033千円減少したことから、営業活動や投資活動、財務活動において資金が流出したことがうかがえます。
配当の支払額
当第1四半期には1株当たり15円の配当を実施しました。前年同期と同額の配当となっています。
今後の展望
自動車販売の動向や海外経済の影響など不透明な状況が続きますが、PB販売事業の原価率改善やOEM/ODM事業の受注好調など、収益の確保に努めていくと期待されます。また、業績回復に伴い自己資本比率の上昇などバランスシートの改善も進んでいます。
編集部のまとめ
株式会社フロンティアは、自動車用品販売とOEM/ODM事業を柱とする企業です。当第1四半期は売上高が増加し、利益率も改善傾向にあります。ただし、自動車市場の動向などの外部環境の変化に注意を払う必要があるため、今後の業績推移に注目が集まります。株主還元面では、前期と同額の1株15円配当を実施しています。
株式会社フロンティアの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フロンティアの決算日は11月30日で、第1四半期は2023年12月1日から2024年2月29日までとなっています。配当については、当第1四半期に1株当たり15円の配当を実施しました。決算期が変更されたことで、今後の同社の業績にも注目が集まりそうです。