株式会社網屋の2024年第1四半期決算報告が発表されました。データセキュリティ事業とともにネットワークセキュリティ事業がともに好調に推移し、売上高・営業利益ともに前年同期を大きく上回りました。
セキュリティ需要の高まりを背景に、今後も同社の業績に期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社網屋
証券コード: E37160
決算期: 12月
株式会社網屋の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社網屋の決算日は12月31日です。第1四半期決算の発表時期は毎年5月13日頃となっています。
主な事業
株式会社網屋は、データセキュリティ事業とともにネットワークセキュリティ事業を展開しています。特に近年はサイバーセキュリティに対する企業ニーズの高まりから、両事業が好調に推移しています。
データセキュリティ事業では、ログ管理製品「ALog」の販売や、セキュリティ監査・コンサルティング、インシデント対応といったサービスを提供。
ネットワークセキュリティ事業では、人不足を背景に、クラウドサービスによるIT部門の補佐や、クラウド上でのセキュリティ強化サービスが人気を集めています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間においては、売上高1,213,458千円、営業利益226,942千円と大幅な増収増益となりました。
セグメント別に見ると、データセキュリティ事業の売上高は531,713千円、セグメント利益は267,771千円。ネットワークセキュリティ事業の売上高は681,745千円、セグメント利益は171,822千円と、両事業とも好調に推移しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年12月期3,559,238千円と前期比12.6%増加。営業利益も532,777千円と大幅な増加となりました。
過去5年の売上高CAGRは20%と高い成長を続けています。特に近年のサイバーセキュリティ需要の高まりを背景に、両事業とも好調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期連結会計期間末における総資産は4,511,579千円と前期末比734,708千円増加しました。現金及び預金が516,164千円、売掛金が114,636千円増加したことが主な要因です。
負債合計は2,628,557千円と637,923千円増加し、純資産合計は1,883,022千円と96,784千円増加しました。
資産の部
流動資産は3,838,715千円と前期末から729,669千円増加しました。現金及び預金が516,164千円、売掛金が114,636千円増加したことが主な要因です。固定資産は672,863千円と前期末から5,039千円増加しています。
負債の部
流動負債は2,389,913千円と660,631千円増加しました。短期借入金が500,000千円増加したことが主な要因です。固定負債は238,644千円と前期末から22,707千円減少しています。
純資産の部
純資産合計は1,883,022千円と前期末から96,784千円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益171,266千円の計上、自己株式の増加92,064千円などが主な要因です。
ROAとROE
同社のROAは8.0%、ROEは9.1%と高水準を維持しています。
事業の成長と収益性の向上により、資本効率も高まっていると評価できます。今後もサイバーセキュリティ需要の高まりを背景に、同社の収益性は更に改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが189,421千円のプラスとなり、投資活動によるキャッシュ・フローが△22,420千円、財務活動によるキャッシュ・フローが349,163千円のプラスとなりました。
全体としては現金及び現金同等物が516,164千円増加し、1,909,790千円となりました。
配当の支払額
直近の配当については、第28期(2023年12月期)の期末配当は未発表ですが、過去実績から同社の配当性向は高いと見られます。
将来的にも、株主への利益還元に積極的に取り組むことが期待されます。
今後の展望
今後も、サイバーセキュリティ対策の需要が高まることが予想されることから、同社の成長は続くと見られます。
データセキュリティ事業ではログ管理製品「ALog」の販売増加が期待され、ネットワークセキュリティ事業では人手不足を背景にしたクラウドサービスの需要増も見込まれています。
今後も収益力の高い事業ポートフォリオを活かし、業績の改善が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社網屋の2024年第1四半期決算は、データセキュリティ事業とネットワークセキュリティ事業が好調に推移し、大幅な増収増益となりました。
サイバーセキュリティ需要の高まりを背景に、同社の今後の業績拡大が期待できそうです。また、資本効率の高さも評価できる内容となっています。
株式会社網屋の決算日や配当についてまとめました。
株式会社網屋の決算日は12月31日で、第1四半期決算の発表は毎年5月13日頃に行われています。
同社の配当については、過去の実績から株主への利益還元に積極的に取り組んでおり、今後も期待できると考えられます。