日本化薬株式会社の第167期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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日本化薬株式会社の2023年第3四半期決算が公表されました。主力事業のモビリティ&イメージング事業領域、ライフサイエンス事業領域が堅調に推移し、売上高は前年同期並みを確保しました。一方で、ファインケミカルズ事業領域の低迷により、営業利益や経常利益は前年同期を下回りました。しかしながら、親会社株主に帰属する四半期純利益は引き続き黒字を確保しており、事業基盤は着実に強化されていると言えます。

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企業情報

企業名: 日本化薬株式会社
証券コード: 42720
決算期: 2023年3月期

日本化薬株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

日本化薬株式会社の決算日は3月31日で、決算発表が4月に行われます。そのため、本四半期決算は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の決算となります。

主な事業

日本化薬株式会社は、モビリティ&イメージング事業ファインケミカルズ事業ライフサイエンス事業の3つの事業領域を展開しています。モビリティ&イメージング事業では自動車部品のセイフティシステムズ製品を、ファインケミカルズ事業では機能性化学品を、ライフサイエンス事業では医薬品や農薬などを製造・販売しています。これらの事業を通じて、化学メーカーとしての高い技術力と製品開発力を発揮しています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の売上高は1,497億円と前年同期並みとなりました。一方で、利益面では営業利益が41億円と前年同期比78.4%減少し、経常利益も74億円と大幅な減益となりました。このため、親会社株主に帰属する四半期純利益も28億円と81.4%減少しました。利益率は大幅に低下していますが、引き続き黒字を確保しているため、業績は健全に推移していると言えるでしょう。

売上・利益の推移

日本化薬株式会社は、中期経営計画「KAYAKU Vision 2025」の2年目に入り、事業ごとの「ありたい姿」の実現に向けて取り組みを継続しています。当第3四半期の売上高は前年同期並みを維持できましたが、原材料価格上昇の影響や医薬事業の先行投資により利益は減少しています。しかし、中長期的には事業基盤の強化により、売上高・利益ともに増加基調で推移していくことが期待されます。

四半期連結貸借対照表について

日本化薬株式会社の当第3四半期連結貸借対照表は、資産3,512億円負債913億円純資産2,599億円となっています。前連結会計年度末と比較して、資産は284億円増加し、負債は235億円増加、純資産は48億円増加しています。資産の増加は主に投資有価証券と受取手形及び売掛金の増加によるものです。負債の増加は主に短期借入金と長期借入金の増加によるものです。このように、適切な資金調達と健全な財務体質が維持されていることが確認できます。

資産の部

資産の部では、現金及び預金490億円受取手形及び売掛金626億円投資有価証券419億円などが主な内訳となっています。前期末から大きな変動はなく、安定した資産構成が維持されています。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金213億円短期借入金126億円長期借入金135億円などが主な内訳となっています。負債が増加しているものの、有利子負債の増加は抑えられており、健全な財務状態が続いています。

純資産の部

純資産の部では、資本金149億円資本剰余金158億円利益剰余金1,979億円などが主な内訳となっています。自己資本比率は73.7%と高水準を維持しており、財務基盤が強固であることがわかります。

ROAとROE

日本化薬株式会社のROA(総資産経常利益率)は前年同期の13.6%から当第3四半期は5.1%に低下しています。一方でROE(自己資本当期純利益率)は前年同期の12.2%から当第3四半期は2.2%に大幅に減少しました。これは主に経常利益と当期純利益が大幅に減少したことが要因です。しかし、引き続き高水準のROAとROEを維持しており、収益性と資本効率の良さを示しています。今後は原材料価格上昇への対応や医薬事業の事業基盤強化に取り組み、収益力の回復が期待されます。

キャッシュフロー

当第3四半期のキャッシュ・フローは四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成を省略しているため開示されていませんが、前年同期は営業CF 18,278百万円、投資CF △9,458百万円、財務CF △8,170百万円と良好な状況でした。内部留保の積み上げと適切な設備投資により、財務基盤は引き続き安定していると考えられます。

配当の支払額

日本化薬株式会社は、株主への利益還元を重要な経営課題の1つとして位置づけています。当第3四半期では、中間配当が1株当たり22.50円と前年同期より2.50円増配となりました。通期の年間配当は増配を見込んでおり、株主還元の強化を図っています。

今後の展望

日本化薬株式会社は、中期経営計画「KAYAKU Vision 2025」の2年目として、事業ごとの「ありたい姿」の実現に向けた取り組みを加速させています。モビリティ&イメージング事業領域やライフサイエンス事業領域は堅調に推移する一方で、ファインケミカルズ事業領域の業績回復が課題となっています。しかし、各事業領域の強みを生かしながら、新製品の開発や海外展開の加速など、中長期的な成長に向けた施策を着実に実行していくことが期待されます。

編集部のまとめ

日本化薬株式会社の2023年第3四半期決算では、売上高は前年同期並みを維持しましたが、利益面では大幅な減益となりました。主な要因は原材料価格上昇の影響やファインケミカルズ事業の低迷、医薬事業の先行投資などです。しかし、財務基盤は引き続き健全であり、安定した株主還元も継続しています。今後は各事業領域の強みを生かした取り組みを加速させ、収益力の回復を目指していくことが期待されます。

日本化薬株式会社の決算日や配当についてまとめました。

日本化薬株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は4月に行われます。2023年第3四半期の配当は1株当たり22.50円の中間配当が支払われており、通期の年間配当は増配を見込んでいます。こうした株主還元の強化策も企業価値向上に寄与する取り組みと言えるでしょう。

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