細谷火工株式会社の第73期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

細谷火工株式会社の決算について分析してみました。同社は、火工品の製造・販売及び不動産賃貸を主な事業としている企業です。中でも火工品事業が主力で、官公庁向けと民間向けに製品を供給しています。
今回の第3四半期決算では、前年同期に比べ売上高が減少するもののほぼ横ばいの業績となりました。利益面でも、原材料価格の高止まりなどから減益となりましたが、依然として高い収益性を維持しています。
主力の火工品事業では、官公庁向け製品の納期が第4四半期に集中したこともあり、民間向けの販売強化などでカバーしましたが、前期と比べ売上減となりました。しかし、建物の改修などで費用負担が増えたものの、利益率を維持できています。

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企業情報

企業名: 細谷火工株式会社
証券コード: 42740
決算期: 3月期

細谷火工株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

細谷火工の決算期は3月で、毎年3月末に決算を行っています。第3四半期決算は12月末、上期決算は9月末となります。

主な事業

細谷火工の主力事業は火工品の製造・販売です。主に官公庁向けの防衛関連製品と民間企業向けの製品を生産しています。一方で、保有する不動産を活用した賃貸事業も手掛けています。これら2つの事業が同社の主力となっています。

今期の業績と利益率は?

当第3四半期の売上高は912.2百万円と前年同期比で5.1%減少しました。一方で営業利益は130.1百万円、経常利益は137.7百万円と減収ながらも高い収益性を維持しています。利益率も営業利益率で14.3%、経常利益率で15.1%を確保しています。

売上・利益の推移

近年の売上高と利益の推移を見ると、火工品事業が主力であるため下期偏重の傾向にあります。前期は1,761.2百万円の売上高を記録しましたが、今期第3四半期累計では912.2百万円にとどまっています。一方で、利益面では営業利益、経常利益ともに前期を下回るものの、依然として高水準です。

四半期連結貸借対照表について

細谷火工の四半期貸借対照表を見ると、総資産は前期末の4,284.7百万円から4,185.3百万円に減少しています。これは主に現金預金が大幅に減少したためです。一方で、負債は1,151.7百万円と前期末から大幅に減少しており、自己資本比率は72.5%と高水準を維持しています。

資産の部

流動資産では1,854.1百万円と前期末から減少しましたが、固定資産は2,331.2百万円と緩やかに増加しています。特に投資有価証券が大きく増加しており、安定的な収益基盤を築いていると言えます。

負債の部

負債合計は1,151.7百万円と大幅に減少しました。これは主に短期借入金が減少したことによるものです。一方で、固定負債では退職給付引当金が増加しています。

純資産の部

純資産合計は3,033.6百万円と前期末から増加しています。利益剰余金が増加したほか、その他有価証券評価差額金も増加しています。自己資本比率は72.5%と高水準を維持しており、財務基盤の強さが伺えます。

ROAとROE

細谷火工のROAは直近で3.3%、ROEは4.6%となっています。前年同期と比べやや低下しているものの、いずれも依然として高い水準にあります。これは高い収益性と効率的な資産運用により、株主価値の向上に貢献していると評価できます。

キャッシュフロー

当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動で114.0百万円の収入、投資活動で54.3百万円の支出、財務活動で671.3百万円の支出となりました。主に配当金の支払いと借入金の返済によるものです。この結果、現金及び預金残高は前期末から611.4百万円減少しています。

配当の支払額

細谷火工の配当については、前期は1株当たり10円の配当を実施しました。今期第3四半期累計では、中間配当として1株当たり10円を支払っています。健全な財務基盤を背景に、今後も安定的な配当を継続していくものと期待されます。

今後の展望

細谷火工は2023年3月期の通期業績見通しを、売上高1,620百万円、営業利益210百万円と予想しています。下期に集中する主力の火工品事業の受注状況次第ではありますが、引き続き安定的な収益基盤の確立を目指していくものと考えられます。
同社は財務基盤が強固であり、今後も中長期的に着実な成長が期待できる企業と評価できます。

編集部のまとめ

細谷火工の業績は前年同期を下回るものの、依然として高い収益性を維持しています。特に火工品事業は下期偏重の傾向があり、第4四半期に売上が集中する傾向にあります。
資産面では現金が大幅に減少しましたが、純資産の水準は高く、財務基盤は非常に強固です。また、安定的な配当も株主還元面で評価できるポイントです。
今後も火工品事業を中心に、着実な事業展開を続けていくことが期待されます。

細谷火工株式会社の決算日や配当についてまとめました。

細谷火工の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、本決算は翌年の6月頃に発表されます。配当については、年間配当として1株当たり10円を支払っており、今期第3四半期では中間配当としてこの金額を支払っています。同社は財務基盤が強く、引き続き安定的な配当が期待できる企業といえます。

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