株式会社プロトコーポレーションの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。業界屈指のモビリティプラットフォームを有する同社は、この期間も堅調な業績を示しています。自動車販売業界における部品不足の緩和や中古車市場の活況を背景に、同社の主力事業が増収増益となりました。デジタルトランスフォーメーションを支援する新サービスの提供も好調で、今後のさらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社プロトコーポレーション
証券コード: E05210
決算期: 2023年3月31日現在
株式会社プロトコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社プロトコーポレーションの決算日は3月31日で、2023年3月期は第3四半期連結会計期間までが今回の決算報告の対象となります。通期決算は2024年2月14日に発表される予定です。
主な事業
株式会社プロトコーポレーションは、自動車関連事業を中核としたモビリティ領域のプラットフォーマーです。中古車情報サイト「グーネット」や整備店検索サイト「グーネットピット」の運営、法人向けのデータ提供サービスなどを展開しています。自動車販売、整備、中古車流通などのデジタル化に取り組み、自動車業界のDXを推進しています。
今期の業績と利益率は？
今期第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の売上高は868億57百万円と前年同期比で9.5%増加しました。経常利益は68億18百万円と26.8%増加しており、親会社株主に帰属する四半期純利益も45億53百万円と30.4%の大幅な増益となりました。増収増益により収益性も向上しています。
売上・利益の推移
当社の売上高は過去3年間で791億円から869億円に増加しており、経常利益も44億円から68億円に大幅に伸びているなど、自動車関連事業を中心に順調に業績を拡大しています。特に当期は中古車業界の好調や新サービスの高い採用が寄与しました。
四半期連結貸借対照表について
総資産は646億36百万円となり、前期末比で40億82百万円増加しました。これは主に流動資産の増加(426億16百万円)によるものです。一方、負債合計は17億46百万円と前期末比で90百万円増加に留まり、純資産は466億90百万円と前期末比で31億75百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は426億16百万円と前期末比で30億78百万円増加しました。これは主に棚卸資産の増加によるものです。固定資産は220億20百万円と前期末比で10億4百万円増加しています。
負債の部
流動負債は164億86百万円と前期末比で9億47百万円増加しました。これは主に短期借入金の増加によるものです。固定負債は14億59百万円と前期末比で39百万円減少しています。
純資産の部
純資産は466億90百万円と前期末比で31億75百万円増加しています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は71.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は10.5%と前年同期の7.9%から大幅に改善しています。ROE(自己資本当期純利益率)は12.2%と前年同期の9.1%から上昇しており、収益性と資本効率性が向上しています。自動車関連事業の好調な業績と効率的な資産運用が寄与しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、四半期連結財務諸表の注記情報に記載されていません。ただし、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移していると考えられ、この資金がDX投資などの成長投資に振り向けられていると推察されます。
配当の支払額
当期の年間配当金は1株当たり35円を予定しており、第2四半期の中間配当17.5円に続き、第3四半期決算後の取締役会で17.5円の期末配当を決議しています。株主への還元も着実に行われています。
今後の展望
当社は「中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)」に基づき、モビリティ領域のDXに寄与する新商品・サービスの提供に取り組んでいく方針です。中古車領域や整備領域での事業基盤の強化に加え、新車販売支援のDX化などにも注力していきます。こうした取り組みを通じて、さらなる収益力の向上と企業価値の向上を目指すとしています。
編集部のまとめ
株式会社プロトコーポレーションは、自動車関連事業を中心に安定的な業績を示しています。中古車やサービス分野での事業拡大と、モビリティ領域のDX化に向けた取り組みが奏功し、収益性や資本効率も向上しています。今後も持続的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。また、株主への利益還元も着実に行われており、投資家にとっても魅力的な銘柄といえます。
株式会社プロトコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社プロトコーポレーションの決算日は3月31日で、第3四半期までの業績が今回の決算報告の対象となっています。通期決算は2024年2月14日に発表されます。また、同社の年間配当金は1株当たり35円を予定しており、安定的な株主還元も行われています。
