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株式会社野村総合研究所(以下、NRI)の2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。NRIは、コンサルティングから情報システムの開発、運用まで幅広いサービスを提供する大手IT企業です。今回の決算は、お客様の積極的なDX投資などによって、順調な業績を収めることができました。
企業情報
企業名: 株式会社野村総合研究所
証券コード: 43070
決算期: 2024年3月期
株式会社野村総合研究所の決算日・決算時期(スケジュール）は？
NRIの決算日は3月31日です。決算発表は5月と2月頃に行われます。今回の決算は2023年12月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の業績となります。
主な事業
NRIは、コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスの4つのセグメントで事業を展開しています。企業の経営戦略立案からシステム開発、運用までワンストップで提供できるのが強みです。
特に金融業界向けのシステム開発や運用サービスが大きな収益を生み出しています。
今期の業績と利益率は？
今期の第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益5,500億円(前年同期比6.6%増)、営業利益912億円(同8.8%増)と堅調に推移しました。
売上高営業利益率は16.6%と高水準を維持しています。主力の金融ITソリューション事業が好調だったほか、DX関連などのコンサルティング案件も増加傾向にあります。
売上・利益の推移
NRIの売上収益は近年右肸しており、2023年3月期には6,921億円を記録しました。営業利益も1,118億円と高水準を維持しています。特に金融ITソリューション事業と産業ITソリューション事業が大きな収益を上げています。
今後も、デジタル化やDXなどの需要増加が続くことで、NRIの業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
NRIの四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は8,623億円となっています。前期末比2.9%増加しており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
流動資産は3,536億円、非流動資産は5,087億円となっています。主な内訳は、現金及び現金同等物1,443億円、のれん及び無形資産2,586億円などです。
負債の部
負債合計は4,871億円で、前期末比11.8%増加しています。主な内訳は、社債及び借入金2,684億円などです。
純資産の部
純資産は3,751億円となっています。自己資本比率は43.1%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
NRIのROA(総資産利益率)は9.3%、ROE(自己資本利益率)は16.4%となっています。
ROAは前期末から0.8ポイント上昇し、ROEは前期末から1.1ポイント上昇しています。この背景には、収益性の高い事業の拡大やグループ全体の生産性向上などが寄与しています。
キャッシュフロー
NRIのキャッシュフローは、営業CFが997億円の収入、投資CFが431億円の支出、財務CFが435億円の支出となりました。
手元流動性は十分確保されており、M&Aや設備投資などの成長投資に必要な資金を確保できる状況にあります。
配当の支払額
NRIは、2023年10月に1株当たり24円の中間配当を行いました。通期の年間配当予想は1株当たり47円を見込んでいます。
株主還元に積極的に取り組んでおり、今後も安定した配当が期待できます。
今後の展望
NRIは、2023年4月から始まる新中期経営計画において、「コアビジネス領域の深化・進化」「DXの推進」「グローバル展開の加速」などの施策に注力していきます。
デジタル化への投資需要の高まりを取り込み、持続的な成長と企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
NRIは、金融分野を中心とした安定した事業基盤と高い収益性を持つ企業です。今回の決算では、DXやグローバル展開などの成長戦略の進捗が着実に表れており、今後の更なる業績拡大が期待できそうです。
株主還元にも力を入れており、配当利回りも魅力的です。NRIの決算は、投資家にとって好材料と言えるでしょう。
株式会社野村総合研究所の決算日や配当についてまとめました。
NRIの決算日は3月31日で、決算発表は5月と2月頃に行われます。同社は、安定した業績と高い収益性を誇り、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も成長戦略を進め、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
