TAC株式会社(43190)の2023年12月期の第3四半期決算が発表されました。受講生数の回復や法人研修の好調が続いており、事業の堅調な成長が見られました。今後の更なる展開にも注目していきましょう。
企業情報
企業名: TAC株式会社
証券コード: 43190
決算期: 2023年12月期
TAC株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
TAC株式会社の決算期は3月31日です。今回の報告は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の業績となります。
主な事業
TAC株式会社は、資格取得支援事業と法人研修事業を中心に展開しています。資格取得支援事業では、会計、経営、税務、法務、情報処理といった分野の資格取得講座の提供を行っています。また、法人研修事業では、企業向けの研修プログラムの企画・実施を行っています。さらに、出版事業やIT人材派遣事業なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高143億69百万円、経常損失3億53百万円となりました。新型コロナウイルスの影響が和らいできているものの、状況は依然として厳しい環境にあります。ただし、企業向け研修や税理士講座などは堅調に推移しており、今後の回復が期待されます。
売上・利益の推移
TAC株式会社の売上高は、前年同期比3.9%減少しました。一方で、営業損失は3億21百万円となりました。個人受講者数は減少したものの、法人受講者数は増加しており、全体としてはやや低調な業績となりました。次期以降の改善に期待が寄せられています。
四半期連結貸借対照表について
TAC株式会社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産が208億65百万円となっています。主な内訳は、現金及び預金62億71百万円、受取手形及び売掛金38億72百万円、有形固定資産49億13百万円などです。一方、負債は150億16百万円で、うち前受金が56億60百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末比382百万円減少しており、一方で受取手形及び売掛金が88百万円増加しています。また、繰延税金資産が298百万円増加するなど、全体としては堅調な状況にあります。
負債の部
負債の部では、前受金が93百万円増加しているほか、短期・長期借入金が271百万円増加しています。これらは講座受講料の前受金や借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部は、58億49百万円となっています。利益剰余金が減少傾向にあるものの、自己資本比率は28.0%と一定の水準を維持しています。
ROAとROE
TAC株式会社のROAは-1.1%、ROEは-4.0%となっており、前年同期と比較して低下しています。この背景には、売上高の減少や営業損失の計上などがあります。今後の業績回復に向けた取り組みが課題となっています。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス118百万円となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、全体としてキャッシュの減少に歯止めがかかっている状況です。今後の資金繰りも安定的に推移することが期待されます。
配当の支払額
TAC株式会社は、中間配当として1株当たり3円を実施しています。業績の回復に向けた取り組みを進める一方で、株主還元にも注力しており、安定的な配当政策が特徴といえます。
今後の展望
TAC株式会社は、新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に回復しつつあります。個人向け講座の受講者数は減少しているものの、法人研修事業は堅調に推移しており、今後の業績改善が期待されます。また、出版事業やIT関連の人材サービス事業などの強化にも注力しており、中長期的な成長が期待できる企業といえます。
編集部のまとめ
TAC株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、新型コロナの影響により厳しい状況が続いているものの、企業向け研修や税理士講座の好調などから、業績は徐々に回復傾向にあるといえます。今後も、出版事業やIT人材事業の強化など、多角的な事業展開が注目されます。株主還元も意識しながら、中長期的な成長が期待できる企業だと言えでしょう。
TAC株式会社の決算日や配当についてまとめました。
TAC株式会社の決算期は3月31日で、今回の報告は2023年4月1日から12月31日までの第3四半期決算となります。また、同社は1株当たり3円の中間配当を実施しており、安定した株主還元に取り組んでいます。今後の業績回復と更なる成長に期待が高まります。