株式会社ユークスの2024年1月期第1四半期決算報告が発表されました。業績は前年同期比で減収・減益となったものの、経常利益率は7.4%と健闘しています。事業の柱であるデジタルコンテンツ事業が順調に推移しており、今後の成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ユークス
証券コード: 43340
決算期: 1月期
株式会社ユークスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユークスの決算日は1月31日です。四半期決算の第1四半期は4月30日に締め切られ、その後の6月13日に四半期報告書が提出されています。
主な事業
株式会社ユークスはデジタルコンテンツ事業を中心に事業を展開しています。ゲームの受託開発や映像制作、XR(拡張現実)事業など、エンタテインメント分野を中心に様々なデジタルコンテンツの企画・制作・配信を行っています。豊富な実績を活かし、幅広い顧客からの受託を受けており、安定的な収益基盤を築いています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高833百万円(前年同期比17%減)、経常利益61百万円(前年同期比68%減)となりました。減収減益となったものの、経常利益率は7.4%と健闘しています。デジタルコンテンツ事業の需要は堅調に推移しており、好採算案件の受注などにより、一定の収益を確保できました。
売上・利益の推移
最近3年間の業績推移をみると、売上高は4,000百万円前後で推移しており、経常利益率は5%台から7%台と比較的高水準を維持しています。デジタルコンテンツ事業の需要は堅調で、同社の強みを生かした受託案件の受注が順調に推移していることが業績を下支えしている要因です。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は3,137百万円で、前期末比116百万円減少しました。流動資産の減少が主な要因です。一方、負債は729百万円で、前期末比89百万円減少しました。自己資本比率は74.2%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は2,273百万円となり、前期末比119百万円減少しました。現金及び預金が1,366百万円に増加した一方で、売掛金及び契約資産が800百万円に減少したことが主な要因です。固定資産は863百万円と微増しています。
負債の部
流動負債は603百万円と前期末比91百万円減少しました。短期借入金の減少が主な要因です。固定負債は126百万円と微増しています。
純資産の部
純資産は2,408百万円と前期末比26百万円減少しました。親会社株主に帰属する四半期純利益40百万円と、配当金支払いによる利益剰余金の減少84百万円が主な変動要因です。
ROAとROE
直近3年間のROAは5%台から7%台で推移し、ROEは2%台から10%台で推移しています。デジタルコンテンツ事業の収益性が高いことで、一定の収益力を維持できていると言えます。当期は減収減益となりましたが、引き続き高水準の収益性を維持できる事業基盤を持っています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは114百万円の収入となりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは14百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは82百万円の支出となりました。全体では182百万円の増加となり、手元流動性の確保が進んでいます。
配当の支払額
株式会社ユークスは年1回の配当を実施しています。前期(2024年1月期)の配当金は1株当たり10円で、総額84百万円の配当を行いました。健全な財務基盤に支えられた安定的な配当政策を展開しています。
今後の展望
ゲームをはじめとするデジタルコンテンツ市場は、今後も拡大基調が続くと見られています。株式会社ユークスはこの市場の成長を背景に、受託開発事業の拡大や、新分野への進出など、さらなる飛躍を目指しています。
既存事業の強化と新規事業の開発に積極的に取り組み、企業価値の向上につなげていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ユークスの2024年1月期第1四半期決算は、前年同期比で減収減益となりましたが、経常利益率は7.4%と健闘しています。デジタルコンテンツ事業を中心とした安定的な収益基盤を持ち、今後の成長が期待できる企業です。
健全な財務体質を維持しつつ、既存事業の強化と新規分野への進出にも積極的に取り組んでおり、株主還元も着実に実施するなど、株主重視の経営を行っていることが特徴です。
株式会社ユークスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユークスの決算日は1月31日で、年1回の配当を実施しています。前期は1株当たり10円の配当を行い、総額では84百万円の配当を支払っています。今後も安定的な業績と財務基盤に支えられた配当政策が期待できそうです。