株式会社アイ・ピー・エスの2023年12月期第2四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比29.7%増の14億4千万円と大幅な増収となり、営業利益は前年同期比309.1%増の1億2千万円と大きく伸びました。堅調な事業展開により業績が好調に推移しています。
企業情報
企業名: 株式会社アイ・ピー・エス
証券コード: 43350
決算期: 2023年6月期
株式会社アイ・ピー・エスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アイ・ピー・エスの決算日は6月30日で、第2四半期決算は12月31日に行われます。
主な事業
株式会社アイ・ピー・エスは、ERPソリューションの提供を主な事業としています。SAPなどの基幹システムの新規導入や追加開発、保守サービスなどを手がけています。企業のデジタル化を支援し、ITを活用したビジネスの成長を後押ししています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の業績は、売上高14億4千万円、営業利益1億2千万円となりました。前年同期と比較して大幅な増収増益を果たし、営業利益率は8.5%と高水準を維持しています。企業のデジタル化需要の高まりを取り込み、安定した収益性を実現しています。
売上・利益の推移
最近の3期の売上高と利益の推移をみると、売上高は2022年6月期が28億3千万円、2023年6月期は31億5千万円と順調に増加してきました。利益面でも、営業利益は2022年6月期が2億9千万円、2023年6月期は2億7千万円とほぼ横ばいで推移しています。2023年12月期は更なる増収増益を実現するペースです。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が20億7千万円となっています。現金が11億9千万円、受取手形及び売掛金が3億6千万円などです。一方、負債合計は7億3千万円と健全な財務状況が維持されています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が11億9千万円あり、手元流動性が高い状態です。また、売掛金が3億6千万円と、顧客からの回収も順調に推移しています。固定資産は3億6千万円と安定的に保たれています。
負債の部
負債の部では、買掛金が5千万円、未払金が1億円などとなっています。また、退職給付に係る負債が3億3千万円積み上がっています。健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が2億5千万円、利益剰余金が10億7千万円となっています。自己資本比率は63.1%と、高水準の財務健全性を確保しています。
ROAとROE
ROAは4.4%、ROEは6.4%となっています。これらの指標は前期から改善傾向にあり、ITサービス提供企業としての収益性が高まっていることがわかります。事業の成長と利益率の向上により、株主価値の向上にもつながっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは8千万円の収入となり、前年同期の1千4百万円に比べ大幅に改善しています。受取債権の減少や前受金の減少などによるものです。投資活動・財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、全体としては現金同等物は前期末比で7百万円増加しています。
配当の支払額
2023年6月期の1株当たり配当金は30円で、配当性向は32.6%となりました。株主還元も積極的に行っており、株主への利益還元にも注力しています。
今後の展望
今後も企業のデジタル化需要の高まりを取り込み、SAPなどの基幹システムの導入支援やAI等の先進技術活用支援を強化していくことで、更なる業績拡大が期待できると考えられます。また、GROW with SAP認定パートナーの承認取得により、SAPジャパンとの強いパートナーシップのもと、中堅企業の成長を支援していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社アイ・ピー・エスは、企業のデジタル化支援を強みとするERP導入関連事業を主軸に堅調な業績を示しています。直近の第2四半期決算では、大幅な増収増益を達成し、財務体質も健全に推移しています。今後も中堅企業のIT需要取り込みに注力し、業績拡大を目指すことが期待されます。
株式会社アイ・ピー・エスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイ・ピー・エスの決算日は6月30日で、第2四半期決算は12月31日に行われています。また、2023年6月期の1株当たり配当金は30円と株主還元にも注力しています。今後の業績拡大が期待される同社の動向にも注目が集まります。