西菱電機株式会社の決算報告書を見てみましょう。この会社は情報通信端末の販売や修理、映像機器の製造・販売などを手がける企業です。今期の業績をみると、売上高は前年同期比6.9%増の116億81百万円と好調に推移しました。経常利益も赤字から黒字化し、収益性の改善が見られます。四半期連結貸借対照表では、流動資産が減少しているものの、固定資産は一定水準を維持しており、安定した財務基盤を持っています。今後もデジタル化の進展に伴う需要増加が期待されるため、同社の業績にも期待が持てそうですね。
企業情報
企業名: 西菱電機株式会社
証券コード: 43410
決算期: 第58期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)
西菱電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
西菱電機株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算は2023年12月31日に締めくくられました。
主な事業
西菱電機株式会社は、情報通信端末の販売及び修理並びに映像を含む情報通信機器及びシステムの製造・製作・販売・運用・保守を主な事業としています。携帯端末の販売事業と情報通信システムの製造・販売事業の2つを中核とする総合情報通信機器メーカーです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高116億81百万円(前年同期比6.9%増)、営業損失39百万円(前年同期は営業損失3億97百万円)、経常損失24百万円(前年同期は経常損失3億93百万円)と、増収減益で推移しました。利益率は依然苦戦しているものの、前年同期からは改善傾向にあります。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、2022年度第3四半期は売上高109億31百万円、営業損失3億97百万円と厳しい状況でしたが、2023年度第3四半期は売上高116億81百万円、営業損失39百万円と改善が見られます。主力の情報通信端末事業と情報通信システム事業の両部門で増収となり、収益性の向上につながりました。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は85億3百万円となっています。前連結会計年度末より21億56百万円減少しました。
資産の部
流動資産は66億82百万円と前連結会計年度末より20億62百万円減少しています。主な減少要因は受取手形及び売掛金の減少です。固定資産は18億20百万円と、前連結会計年度末より93百万円減少しています。
負債の部
流動負債は31億45百万円と前連結会計年度末より20億89百万円減少しました。主な減少要因は支払手形及び買掛金の減少です。固定負債は2億46百万円と前連結会計年度末より21百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は51億11百万円と前連結会計年度末より45百万円減少しています。主な減少要因は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前期の△3.7%から当期の△0.3%と若干改善しました。また、ROE(自己資本当期純利益率)は前期の△6.3%から当期の△1.3%と大幅に改善しています。収益性の改善が進み、投資効率も高まってきていることがうかがえます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書の情報が開示されていないため詳細は不明です。ただし、業績改善傾向から営業活動キャッシュ・フローの改善が期待できるといえるでしょう。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間においては、配当の支払いはありませんでした。前期は年間で1株当たり25円の配当を実施しており、今期も同水準での配当を期待したいところです。
今後の展望
今後の見通しとしては、情報通信端末事業では5G化の進展、情報通信システム事業ではIoT/AIなどのデジタル化需要の取り込みに期待がかかっています。また、同社は防災行政無線システムなどの新規事業開発にも注力しており、さらなる業績拡大が見込まれます。
編集部のまとめ
西菱電機株式会社は、情報通信分野における総合ソリューションプロバイダーとして注目される企業です。この決算期は増収増益傾向にあり、今後も業績拡大が期待できそうです。デジタル化の進展や新規事業への取り組みなど、同社の成長戦略は魅力的です。今後の株価動向にも注目しましょう。
西菱電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
西菱電機株式会社の決算日は3月31日で、今回発表したのは第3四半期の決算(2023年4月1日~2023年12月31日)でした。配当は前期年間25円と好水準でしたが、今期第3四半期では配当は行われていません。今後の業績次第で、再び配当が期待できるかもしれません。