株式会社メディカルシステムネットワークの2023年12月期第3四半期決算報告ですね。売上高は86,175百万円と前年同期比5.2%増加しています。地域薬局ネットワーク事業は、新型コロナ影響の軽減やDX活用で処方箋応需枚数が増加したことから好調でした。
賃貸・設備関連事業も管理物件の収入が堅調に推移しており、全体としてはシナジーの発揮が持続している印象です。
企業情報
企業名: 株式会社 メディカルシステムネットワーク
証券コード: 43500
決算期: 3月期
株式会社 メディカルシステムネットワークの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社メディカルシステムネットワークは3月期決算の企業です。具体的な決算日は3月31日で、決算発表は4月下旬頃に行われます。
主な事業
株式会社メディカルシステムネットワークは、地域薬局の運営、医薬品ネットワークによる薬局等の経営支援、医薬品の製造販売、DX事業などを展開しています。薬局やヘルスケア関連事業を中心として、医療分野でのサービス提供に注力している企業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高86,175百万円、営業利益3,069百万円、経常利益3,044百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,693百万円となっています。地域薬局ネットワーク事業が好調に推移し、全体としても前年同期比で増収増益を達成しています。
売上・利益の推移
最近3年間の業績推移を見ると、売上高は安定的に増加を続けています。利益面でも、前年同期比で増益を確保しており、収益性も改善が続いています。DX化投資などで先行コストもありますが、全体としては順調な業績推移が続いているといえます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、資産67,503百万円、負債51,896百万円、純資産15,607百万円となっています。流動資産が増加し、固定負債が減少したことにより、財務体質が改善されている様子が窺えます。
資産の部
資産合計は67,503百万円で、前連結会計年度末より1,279百万円増加しました。流動資産の増加が主因で、商品が増えたことなどが要因です。また、固定資産も増加しており、リース資産が伸びていることが特徴的です。
負債の部
負債合計は51,896百万円で、前連結会計年度末より160百万円増加しました。流動負債が増加した一方で、固定負債が減少しています。短期的な支払いが増えた一方で、長期借入金の返済が進んでいることがわかります。
純資産の部
純資産は15,607百万円で、前連結会計年度末より1,118百万円増加しています。利益剰余金の増加が主因で、財務体質の改善が進んでいる様子がうかがえます。
ROAとROE
ROAは直近3年で3%前後で推移しており、ROEも10%前後で安定して推移しています。収益性と資本効率性が比較的高い水準を保っていると言えます。直近期は利益が増加したことから、両指標ともに改善傾向にあります。今後の事業拡大と経営効率化に期待が高まります。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、営業キャッシュ・フローは安定的に黒字を確保している模様です。設備投資やM&Aなどの投資活動にも一定の資金が割かれていると考えられ、財務基盤の強化と事業拡大に取り組んでいると推察されます。
配当の支払額
当期の中間配当は1株当たり6円、期末配当も同額の6円を予定しており、年間配当は12円となる見込みです。前期実績を上回る水準の配当を行う方針のようで、株主還元の強化にも注力しています。
今後の展望
医療・ヘルスケア分野での事業基盤を着実に強化し、DX化やM&Aなども活用しながら、更なる成長を目指していくと見られます。処方箋応需件数の増加や、既存ネットワークの強化、新製品の投入などにより、収益力の向上が期待されています。
編集部のまとめ
株式会社メディカルシステムネットワークは、安定的な増収と収益改善を続けている企業といえます。地域密着型の薬局ネットワークと、医薬品の製造・卸といった事業ドメインを持ち、医療分野でのプラットフォーム機能を発揮しています。
今後の成長に期待が高まるとともに、株主還元の強化にも取り組んでいることから、投資家にとっても魅力的な銘柄の1つと言えるでしょう。
株式会社 メディカルシステムネットワークの決算日や配当についてまとめました。
株式会社メディカルシステムネットワークは3月期決算の企業で、決算発表は4月下旬頃に行われます。配当については、年間12円を予定しており、業績に応じた安定的な株主還元を実施しています。決算内容は順調な推移を示しており、医療分野での事業基盤を着実に強化している企業として注目に値するでしょう。