株式会社マナック・ケミカル・パートナーズの2023年12月期第3四半期の決算報告をお伝えします。業界トップクラスの有機・無機化学メーカーであるマナック・ケミカル・パートナーズは、前四半期と比べ売上高が減少したものの、営業利益率は高い水準を維持しています。注目すべきポイントを分かりやすくご説明いたします。
企業情報
企業名: 株式会社マナック・ケミカル・パートナーズ
証券コード: E36769
決算期: 3月31日
株式会社マナック・ケミカル・パートナーズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
マナック・ケミカル・パートナーズの決算期は3月31日です。そのため、本決算は年1回、4月から3月までの1年間の業績を集計して発表しています。また、4月から12月までの第3四半期決算も公表しています。
主な事業
マナック・ケミカル・パートナーズは、ファインケミカル事業、難燃剤事業、ヘルスサポート事業の3つの事業を展開しています。ファインケミカル事業では電子材料や医薬品の原料を提供し、難燃剤事業では製品の安全性を高める難燃性添加剤を供給しています。ヘルスサポート事業では人工透析用の原料などを手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の売上高は6,937百万円となり、前年同期比19.9%減となりました。一方で、営業利益は142百万円の損失となり、前年同期の営業利益819百万円から大幅に悪化しました。これは、同社の主力事業である難燃剤事業の需要減少が大きく影響したためです。
売上・利益の推移
同社の売上高は2022年3月期が11,853百万円、2023年3月期が11,039百万円と推移しています。一方で、営業利益は2022年3月期が1,179百万円、2023年3月期が821百万円と減少傾向にあります。今後、需要回復に伴い業績の改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月末の総資産は14,269百万円と、前期末の15,012百万円から742百万円減少しています。これは、主に受取手形及び売掛金が減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は3,214百万円と、前期末の3,972百万円から758百万円減少しました。これは主に、仕入先への支払である買掛金が減少したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は11,055百万円と、前期末の11,039百万円から15百万円増加しました。自己資本比率は77.4%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは2022年3月期が5.5%、2023年3月期が5.5%と横ばいとなっています。一方でROEは2022年3月期が7.4%、2023年3月期が7.4%とやや低下傾向にあります。これは主に、利益率の低下が影響しているものと考えられます。今後の業績回復に期待が高まります。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュフローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローが471百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△246百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△707百万円のマイナスとなっています。全体としては488百万円の減少となりました。
配当の支払額
マナック・ケミカル・パートナーズは、2023年3月期の年間配当金を15円(中間配当7.50円、期末配当7.50円)としています。2023年12月期の中間配当金は7.50円を実施しました。今後も株主還元の充実に努めていく方針です。
今後の展望
マナック・ケミカル・パートナーズは、ファインケミカル事業、難燃剤事業、ヘルスサポート事業の3つの柱を強化し、収益力の向上に取り組んでいきます。特に、市場の変化に柔軟に対応し、高付加価値製品の開発や新規顧客の開拓に努めることで、業績回復を目指します。
編集部のまとめ
マナック・ケミカル・パートナーズは、ファインケミカルや難燃剤の分野で高い技術力を持つ企業です。足元では需要減少の影響を受けましたが、今後は市場変化に対応し、高付加価値製品の開発等によって業績の改善が期待されます。株主還元の充実にも取り組んでおり、今後の動向が注目されます。
株式会社マナック・ケミカル・パートナーズの決算日や配当についてまとめました。
マナック・ケミカル・パートナーズの決算期は3月31日で、年1回の本決算と第3四半期決算を発表しています。また、2023年3月期の年間配当金は15円(うち中間配当7.50円)で、引き続き株主還元の充実に取り組む方針です。今後の業績回復に期待が高まっています。