こんにちは。今回は、モビルス株式会社(証券コード:43700)の最新の決算状況をご紹介します。
企業情報
企業名: モビルス株式会社
証券コード: 43700
決算期: 8月末
モビルス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
モビルス株式会社の決算日は8月31日で、第2四半期決算は2月末となっています。決算発表は東京証券取引所グロース市場に上場している企業として、適時開示が義務付けられています。
主な事業
モビルス株式会社は、SaaSソリューション事業を中心に展開しています。主にコールセンターの効率化や自動化を支援するサービスを提供しています。自社開発したMOBI AGENTやMOBI VOICEといったクラウドサービスが中心で、金融、製造、サービス業など幅広い業界のお客様に採用されています。また、カスタマイズサービスや技術支援サービスも手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の売上高は761百万円と前年同期比で5.4%減となりましたが、SaaSサービスの好調な伸びが見られました。一方で、利益面では、営業損失198百万円、経常損失202百万円、四半期純損失201百万円と赤字となっています。これは前年同期と比べて大幅な悪化となっています。
売上・利益の推移
過去2年間の売上高は16億円前後で推移しています。一方で、利益面では赤字が続いている状況です。主な要因として、人件費や採用費の増加などが挙げられます。SaaSサービスの契約数は順調に伸びていますが、先行投資の影響で利益率が低下しているようです。
四半期連結貸借対照表について
モビルス株式会社は四半期連結財務諸表を作成していないため、単体の四半期貸借対照表の情報をご紹介します。
資産の部
当第2四半期会計期間末の総資産は22.92億円となっています。流動資産は16.06億円で、現金及び預金が12.86億円と大半を占めています。固定資産は6.85億円で、ソフトウエアが6.17億円と主な資産となっています。
負債の部
負債合計は5.35億円となっています。うち流動負債が2.24億円、固定負債が3.10億円となっています。主な負債は長期借入金の3.00億円です。
純資産の部
純資産合計は17.57億円となっています。自己資本比率は76.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは赤字決算の影響でマイナスとなっています。一方、ROEはマイナス11.4%と改善の余地があります。利益の回復が課題となっています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1.36億円の支出となっています。これは主に税引前四半期純損失の計上や売上債権の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1.42億円の支出で、ソフトウエアの開発投資が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは3.00億円の収入で、長期借入れによる収入が寄与しています。
配当の支払額
モビルス株式会社は創業以来、配当を実施していません。今後の業績回復と配当実施に期待が高まっています。
今後の展望
モビルス株式会社は、SaaSサービスを中心とした事業拡大に積極的に取り組んでいます。MOBI AGENTやMOBI VOICEのユーザー企業数は堅調に増加しており、今後もコールセンター市場での需要拡大が期待されます。一方で、先行投資による利益面での課題に対しては、さらなる経営効率化に取り組み、早期の業績回復を目指していきます。
編集部のまとめ
モビルス株式会社は、SaaSサービスを中心とした事業を展開しており、特にコールセンター向けのソリューション提供に強みを持っています。今期の決算は赤字となりましたが、SaaSサービスの契約数は順調に伸びており、今後の業績回復に期待が高まっています。創業以来の配当実施にも注目が集まっています。今後の経営効率化と業績向上に注目していきましょう。
モビルス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
モビルス株式会社の決算日は8月31日で、第2四半期決算は2月末です。創業以来、配当は実施していませんが、今後の業績回復に期待が掛かっています。SaaSサービスの需要が堅調に推移している一方で、先行投資の影響で利益面では課題が残されています。経営効率化と業績向上に注目していきましょう。