株式会社Photosynthの2024年度第1四半期決算が発表されました。同社はオフィス用入退室管理システム「Akerun」を中心に事業を展開しており、この四半期も堅調な売上高と利益を記録しています。入退室管理のデジタル化需要が高まる中、Akerunのさらなる導入拡大と外部サービスとの連携によるワークスタイル改革支援が業績を牽引しています。
企業情報
企業名: 株式会社Photosynth
証券コード: E37060
決算期: 12月
株式会社Photosynthの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は12月期です。決算日は12月31日で、四半期報告書の提出期限は5月15日となっています。
主な事業
株式会社Photosynthは、入退室管理システム「Akerun」を中心に事業を展開しています。Akerunは、クラウドやIoTを活用し、オフィスや商業施設、医療機関などの鍵管理と入退室管理のデジタル化を実現するサービスです。また、勤怠管理や会員管理、予約管理などの外部サービスとの連携により、顧客の業務の無人化・省人化を支援しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期は、売上高704,467千円、営業利益59,574千円、経常利益61,567千円、親会社株主に帰属する四半期純利益75,872千円と、いずれも大幅な増益となりました。主力の「Akerun」が引き続き好調に推移し、外部サービスとの連携によるソリューション提供も業績を押し上げています。
売上・利益の推移
同社の売上高は前年同期比23.3%増と大きく伸長しました。また、経常利益は前年同期の経常損失から大幅に改善し、初の四半期累計での連結営業黒字化を実現しています。これは、Akerunの新規導入や追加導入が順調に推移し、外部サービスとの連携によるソリューション提供の拡大などが奏功したためです。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期末の総資産は3,468,855千円で、前期末比127,666千円減少しています。これは主に現金及び預金が106,611千円減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は1,267,756千円と前期末比199,627千円減少しました。長期借入金(1年内返済予定含む)が119,310千円、未払費用が80,412千円それぞれ減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産合計は2,201,098千円と前期末比71,961千円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益75,872千円を計上したことによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は年率換算で約7%、ROE(自己資本利益率)は年率換算で約14%となっています。これらの指標は、当第1四半期の業績改善により、前年同期と比べて大幅に上昇しています。事業基盤の強化と収益性の向上が進んでいると評価できます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはプラス42,466千円となり、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス18,153千円、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス131,054千円となりました。全体としては106,611千円の減少となっています。これは借入金返済などが主な要因です。
配当の支払額
同社は当第1四半期において配当を行っておりません。成長段階にある同社は、内部留保の確保を優先しており、当面は配当実施の予定はありません。
今後の展望
同社は2024年度の通期連結営業利益の黒字化を目標としており、当第1四半期は順調な滑り出しとなりました。Akerunの新規導入と追加導入に加え、外部サービスとの連携強化による業務効率化提案の拡大などが、今後の成長ドライバーとなると期待されます。引き続き、事業基盤の強化と収益性の向上に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
株式会社Photosynthは、オフィスの入退室管理やセキュリティ向上、業務の無人化・省人化に寄与する「Akerun」が好調に推移しており、当第1四半期も大幅な増収増益を達成しました。特に外部サービスとの連携による提案力強化が業績を後押ししています。成長を続ける同社に引き続き注目が集まるでしょう。
株式会社Photosynthの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Photosynthの決算期は12月で、決算日は12月31日です。また、当第1四半期では配当は行っておりません。同社は成長段階にあり、内部留保の確保を優先しているため、当面配当実施の予定はありません。今後の業績推移に注目していく必要があります。