ラクスル株式会社の第2四半期決算報告書から分かる業績の状況を紹介しましょう。売上高23,990百万円と前年同期比23.0%の大幅増加を記録し、経常利益1,069百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,779百万円と増益基調を維持しました。
企業情報
企業名: ラクスル株式会社
証券コード: 43840
決算期: 2023年8月1日~2024年7月31日
ラクスル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ラクスル株式会社の決算は年1回の8月末日で、第2四半期の業績は11月に発表されます。今回の決算は2023年8月1日から2024年1月31日までの第2四半期の決算報告です。
主な事業
ラクスルは主に「ラクスル」ブランドで提供するオンデマンドの印刷・集客支援サービスと、「ノバセル」ブランドで提供する動画広告プラットフォームを展開しています。様々なサイズの作業に柔軟に対応できるオーダーメイドの印刷サービスや、効果的な動画広告の制作・配信支援などが強みです。
今期の業績と利益率は?
第2四半期の連結売上高は23,990百万円と前年同期比23.0%の増収となりました。経常利益は1,069百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,779百万円と、大幅な増益を果たしました。利益率も改善傾向にあり、経常利益率は4.5%、四半期純利益率は7.4%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
ラクスルの売上高は過去2年間着実に増加してきており、2023年度第2四半期には23,990百万円まで拡大しました。一方、利益面でも経常利益が1,069百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,779百万円と大幅な増益となっています。印刷EC市場の成長とともに、ラクスルのサービス力が高く評価され業績好調が続いています。
四半期連結貸借対照表について
ラクスルの財務状況を示す四半期連結貸借対照表は健全な状態を維持しています。総資産は前期末から36,702百万円と大幅に増加し、内訳としては流動資産が19,584百万円、固定資産が17,117百万円となっています。一方、負債合計は20,901百万円で、純資産は15,800百万円と大幅に増加しています。
資産の部
流動資産の残高は前期末比1,004百万円減の19,584百万円となりました。主な増減は現金及び預金が2,108百万円減となった一方で、売掛金が256百万円増となったことです。固定資産は前期末比5,041百万円増の17,117百万円と大幅に増加しており、のれんが2,587百万円増、投資有価証券が2,071百万円増したことが主な要因です。
負債の部
負債合計は前期末比2,144百万円増の20,901百万円となりました。流動負債は前期末比810百万円増の9,103百万円、固定負債は前期末比1,334百万円増の11,797百万円となっています。主な増減は預り金が533百万円増、長期借入金が1,113百万円増となったことです。
純資産の部
純資産合計は前期末比1,891百万円増の15,800百万円と大幅に積み上がりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益1,779百万円を計上したことが主な要因です。自己資本比率は39.2%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ラクスルのROA(総資産経常利益率)は2.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は11.3%と、ともに高水準の収益性を示しています。これは業績好調に加え、新規連結子会社によるシナジー効果も寄与していると考えられます。今後も営業力の強化や新規事業の拡大などにより、収益性の更なる向上が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは766百万円の収入となりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは5,009百万円の支出となっており、主に子会社株式取得によるものです。財務活動では1,210百万円の収入となり、全体としてはキャッシュ・ポジションが2,108百万円減少しています。今後の事業拡大に向けた投資の結果、一時的にキャッシュが減少しているものと考えられます。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間においては配当は行われていません。ラクスルは成長段階にあり内部留保の積み上げを優先しているため、配当実施は当面見送られる見通しです。今後の業績拡大と事業基盤の強化に活用されると期待されます。
今後の展望
ラクスルは印刷EC市場の成長に加え、主力の「ラクスル」や「ノバセル」ブランドの競争力強化、M&Aを通じた事業領域の拡大など、中長期的な成長を見据えた経営を展開しています。第2四半期の業績は好調を維持しており、今後も安定した収益基盤の構築と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
ラクスル株式会社の第2四半期決算では、売上高、利益ともに前年同期比で大幅な増加を示しており、順調な業績推移が確認できます。成長市場である印刷EC領域での競争力強化や、M&Aによる事業領域拡大など、中長期的な成長戦略も着実に進捗しています。今後も、デジタル化の進展に合わせた柔軟なサービスの提供と、事業基盤の強化により、ラクスルグループの更なる飛躍が期待されます。
ラクスル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ラクスル株式会社の決算日は8月末日で、第2四半期の決算は11月に発表されます。今回の決算は2023年8月1日から2024年1月31日までの期間のものです。配当については、現時点では実施されておらず、成長投資に充てられる見通しです。今後の業績拡大と企業価値向上に期待がかかっています。