株式会社メルカリの最新の決算報告書を分析しました。同社は国内外のフリマアプリ「メルカリ」の運営を中心とした事業を展開しており、コロナ禍でも堅調な売上と利益を確保しています。
企業情報
企業名: 株式会社メルカリ
証券コード: E34064
決算期: 6月
株式会社メルカリの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社メルカリは6月を決算期とする企業で、毎年2月に第2四半期決算、8月に本決算を発表しています。
主な事業
株式会社メルカリは、国内ではフリマアプリ「メルカリ」を、米国ではフリマアプリ「Mercari」を運営する企業です。 さらに、決済サービス「メルペイ」やクリプト資産取引サービスなどフィンテック事業も展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上収益92,386百万円、営業利益7,821百万円と前年同期を大幅に上回りました。 利益率も過去最高の水準を維持しており、同社の収益性の高さがうかがえます。
売上・利益の推移
直近の業績推移をみると、売上高は2期連続で増加しており、利益も3期連続で増加と順調に推移しています。 特に直近期の利益は前年同期比289%増加と大幅な伸びを示しました。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は4,565億円と前期末から約380億円増加しています。 これは主に、決済サービスの利用増加に伴う営業債権の増加や、法令に基づいた供託金の増加などによるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,621億円と全体の8割以上を占めています。 流動資産の主な内訳は現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権です。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,613億円、非流動負債が1,332億円となっています。 主な内訳は借入金や預り金などです。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が616億円と、前期末から約60億円増加しています。
ROAとROE
ROAは2.0%、ROEは7.4%となっており、企業の収益力と資本効率性が高いことがわかります。 特にROEは前年同期から大きく改善しており、経営の健全性が向上していると評価できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは▲295億円と前年同期から悪化していますが、これは主に営業債権の増加によるものです。 一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは136億円と黒字となっています。
配当の支払額
当第2四半期において、株式会社メルカリは配当を実施していません。 過去の実績を見ると、同社は業績拡大に注力しており、投資家への株主還元は2次的な経営課題となっているようです。
今後の展望
株式会社メルカリは、国内外のフリマアプリ事業の成長とフィンテック事業の強化に注力しています。 同社は今後もグローバル展開を加速させ、中長期的な業績拡大を目指す方針です。 利益率の高さを活かしつつ、成長投資にも力を入れていく計画です。
編集部のまとめ
株式会社メルカリは国内外のフリマアプリ事業と、キャッシュレス決済サービス「メルペイ」などのフィンテック事業を展開しており、高い収益性と成長性を示しています。 今後も事業領域の拡大と海外展開を進め、さらなる成長が期待されます。
株式会社メルカリの決算日や配当についてまとめました。
株式会社メルカリは6月決算で、2月と8月に決算を発表しています。 当第2四半期は売上収益92,386百万円、営業利益7,821百万円と好業績を収めました。 一方で配当は行っていないため、今後の株主還元策にも注目が集まります。