株式会社エーアイの2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。音声関連技術と人工知能の研究開発を行う同社は、サービス領域の拡大や新技術の開発などを行い、好調な業績を維持しています。今後のさらなる成長に期待が高まる決算となりました。
企業情報
企業名: 株式会社エーアイ
証券コード: 43880
決算期: 2023年12月期第3四半期
株式会社エーアイの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エーアイは3月31日を決算日としており、本決算は2023年12月期第3四半期(2023年10月1日~12月31日)の決算報告となります。
主な事業
株式会社エーアイは、音声合成エンジンや関連するソリューションの提供を主な事業としています。「エーアイは音声技術で社会に新しい価値をつくり続けます」との企業理念のもと、法人向けサービスとコンシューマー向け製品の2つの事業領域で展開しています。音声合成エンジンの研究開発から、顧客ニーズに合わせたサービスの提供まで一貫して手がけています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が514,532千円、営業利益が50,502千円、経常利益が51,163千円、四半期純利益が53,316千円となりました。前年同期と比べ、売上高は12.1%増、各利益指標も大幅な増益となっています。利益率も高水準を維持しており、同社の収益力の高さが確認できます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移をみると、売上高は安定的に増加してきています。一方、利益面では第2四半期まで減益傾向でしたが、第3四半期は大幅な増益に転じました。顧客ニーズに合わせた新サービスの投入や業務効率化などが奏功し、収益力が高まってきていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の貸借対照表を見ると、総資産は1,499,834千円となっています。前事業年度末と比べ106,322千円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が917,720千円減少した一方で、関係会社株式が926,328千円、売掛金が52,327千円、ソフトウエアが38,252千円増加しています。外部企業との協業による事業拡大に向けた投資が増加した一方で、事業資金の一部を手元資金で賄っているようです。
負債の部
負債の部では、社債が150,000千円増加した一方で、短期借入金が130,000千円減少しています。負債構成の見直しが進んでいるといえます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が53,316千円増加しています。また、資本金が51,481千円減少、資本剰余金が51,481千円増加しており、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
ROAは3.5%、ROEは4.3%となっています。前年同期と比べ大幅に改善しており、企業収益力の向上と財務体質の強化が進んでいることがわかります。今後の事業拡大と収益力アップに期待が高まっています。
キャッシュフロー
第3四半期累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは57,177千円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは947,724千円のマイナスとなっており、事業拡大に向けた投資が増加していることがわかります。
配当の支払額
当第3四半期累計期間においては、配当金の支払いは行われていません。今後の事業拡大と財務体質の強化に注力しているものと考えられます。
今後の展望
株式会社エーアイは、音声合成とAI技術の研究開発に注力し、法人向けサービスとコンシューマー向け製品の両事業領域で展開を進めています。また、2024年10月1日をめどに音声認識事業を手がける株式会社フュートレックとの経営統合を目指しており、音声関連技術の更なる強化が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社エーアイは、音声合成および周辺技術の領域で強みを発揮しており、事業の拡大と収益力の向上を続けています。第3四半期の業績は好調で、今後の事業展開にも期待が高まっています。フュートレックとの経営統合を通じた更なる成長に注目です。
株式会社エーアイの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エーアイの決算日は3月31日です。第3四半期の決算では、好調な業績を記録しましたが、配当は行われていません。今後の事業拡大と財務体質の強化に注力しており、配当については慎重な姿勢がうかがえます。