プロパティデータバンク(4339)の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比1.9%減の1,776,458千円と減収となりましたが、営業利益は同46.8%減の201,357千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同56.7%減の136,161千円と減益になりました。
企業情報
企業名: プロパティデータバンク株式会社
証券コード: 4339
決算期: 3月期
プロパティデータバンク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
プロパティデータバンク株式会社は3月期決算を行っており、第3四半期決算の報告は2024年2月14日に行われています。
主な事業
プロパティデータバンク株式会社は、不動産・施設の運用管理を支援するクラウドサービス「@プロパティ」の提供を主な事業としています。同社のクラウドサービスは不動産投資運用会社(REIT、ファンド)、不動産を多数所有する一般事業会社などに幅広く利用されており、着実に事業規模を拡大させています。
また、2023年3月期から2027年3月期の中期経営計画では、「不動産DXプラットフォーム」の実現を目指しており、新サービスの開発や事業領域の拡大を進めています。
今期の業績と利益率は?
プロパティデータバンクは2023年12月期第3四半期決算において、営業利益率は11.3%と高い水準を維持しています。しかし、前年同期に比べ大幅な減益となりました。これは、積極的な研究開発投資や組織・基盤作りに注力したことなどが影響したものと考えられます。
売上・利益の推移
プロパティデータバンクの売上高は、2022年3月期に82.3億円と過去最高を記録しました。しかし、2023年12月期第3四半期では17.8億円と前年同期比1.9%減と減収となっています。
一方、営業利益は2022年3月期の6.3億円から2023年12月期第3四半期では2.0億円と大幅に減少しました。これは先行投資による費用増加の影響と見られます。
四半期連結貸借対照表について
プロパティデータバンクの財務状況は引き続き健全で、2023年12月末時点の自己資本比率は83.3%を維持しています。また、現金及び預金が19億円あり、手元流動性も十分です。
資産の部
流動資産は23.8億円と前期末から3.5億円減少しました。これは主に売掛金が減少したことによるものです。一方、固定資産は13.5億円と前期末から1.1億円増加しており、ソフトウェアの増加が要因です。
負債の部
流動負債は4.0億円と前期末から2.2億円減少しました。この減少の主な要因は未払法人税等の減少です。固定負債は2.2億円と前期末から0.7億円減少しました。
純資産の部
純資産は31.0億円と前期末から0.5億円増加しました。利益剰余金の増加と自己株式の減少が主な要因です。
ROAとROE
プロパティデータバンクのROAは2022年3月期が15.8%と高い水準でしたが、2023年12月期第3四半期では5.4%と低下しています。これは、積極的な研究開発投資などにより経常利益が大幅に減少したことが主な要因です。
一方、ROEは2022年3月期が20.5%から2023年12月期第3四半期は4.4%と大幅に低下しています。これは純利益の減少と自己資本の増加が影響しています。
キャッシュフロー
プロパティデータバンクのキャッシュフローは、2023年12月期第3四半期では営業活動によるキャッシュフローは2.2億円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュフローは2.4億円の支出となっています。これは主にソフトウェアへの投資によるものです。
配当の支払額
プロパティデータバンクは2022年6月に1株当たり16円の期末配当を実施しました。また、2023年6月にも1株当たり20円の期末配当を実施しています。直近の配当性向は18.5%となっています。
今後の展望
プロパティデータバンクは、2023年3月期から2027年3月期の中期経営計画を推進しており、「不動産DXプラットフォーム」の実現を目指しています。
今後は、連結子会社との連携強化や新サービス開発への投資を加速させ、事業拡大と収益性の向上を図っていくことが期待されます。
編集部のまとめ
プロパティデータバンクの2023年12月期第3四半期決算は、減収減益となりました。これは、積極的な先行投資による費用増加の影響が大きかったものと考えられます。
一方で、財務状況は引き続き健全で、手元流動性も十分にあることから、今後の「不動産DXプラットフォーム」実現への取り組みが期待されます。
プロパティデータバンク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
プロパティデータバンクの決算日は3月期末で、2023年6月に1株当たり20円の期末配当を実施しました。直近の配当性向は18.5%となっています。今後の業績次第では、更なる配当の増額も期待できそうです。