株式会社ブロードバンドセキュリティの決算報告書が公開されました。セキュリティサービス事業を手掛ける同社は、売上高が過去最高を記録するなど好調な業績を維持しています。特に情報漏えいIT対策サービスの需要が伸びており、安定収益が支えとなっています。
企業情報
企業名: 株式会社ブロードバンドセキュリティ
証券コード: 43980
決算期: 2023年6月30日
株式会社ブロードバンドセキュリティの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は6月30日です。第3四半期決算は2024年3月31日時点での業績となっています。
主な事業
株式会社ブロードバンドセキュリティは、サイバー犯罪から企業および消費者を守ることを目的に、セキュリティサービス事業を展開しています。具体的には、セキュリティ監査・コンサルティングサービス、脆弱性情報サービス、情報漏えいIT対策サービスなどを提供しています。これらのサービスにより、企業のDX推進に伴うセキュリティリスクにも対応しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高4,976,678千円、営業利益665,750千円と前年同期比で増収増益となりました。特に「情報漏えいIT対策サービス」の需要が好調で、売上高は前年同期比15.2%増となりました。利益率も改善傾向にあり、営業利益率は13.4%と良好な水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年連続で増加しており、2023年6月期は5,904,427千円を記録しました。また、経常利益も順調に拡大し、2023年6月期は416,498千円と高水準を維持しています。直近の第3四半期では両指標ともに過去最高を更新しており、業績は堅調に推移しているといえます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、財務体質の強化が進んでいることがわかります。
資産の部
当第3四半期会計期間末の総資産は4,018,527千円と前事業年度末比で450,688千円増加しました。現金及び預金が471,180千円増加したことなどから、流動資産合計は3,062,785千円と大きく拡大しています。
負債の部
負債合計は1,964,502千円と前事業年度末比24,739千円の増加にとどまっています。流動負債は1,557,064千円、固定負債は407,438千円と、負債は安定的に推移しています。
純資産の部
純資産合計は2,054,024千円となり、前事業年度末比425,949千円増加しました。自己資本比率は51.1%と高水準を維持しており、財務基盤は健全化が進んでいます。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は前事業年度の11.7%から12.6%に上昇し、ROE(自己資本当期純利益率)も前事業年度の25.6%から21.7%となっています。これは利益率の改善と財務基盤の強化が進んでいることを示しています。収益性と効率性の両面で好調な実績となっています。
キャッシュフロー
事業活動によるキャッシュ・フローは第3四半期累計期間で571,988千円のプラスとなっています。設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、営業活動によるキャッシュ・フローの増加が全体としてのキャッシュ残高の増加につながっています。財務的に健全な状態が維持できていると評価できます。
配当の支払額
同社は年間配当金10円を計画しており、第2四半期末および期末に各5円ずつ支払っています。配当性向は10.5%と、株主還元も適切な水準を確保しています。
今後の展望
同社は2030年を見据えた新たな経営ビジョン「Vision 2030」を発表しており、顧客数3,000社、平均報酬1,000万円以上、営業利益25億円の達成を目指しています。サイバーセキュリティ需要の高まりを背景に、新規事業の開発や人材強化、既存事業の拡大などを通じて、継続的な成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ブロードバンドセキュリティは、セキュリティサービス事業で順調な業績を続けており、直近の第3四半期も過去最高の売上高と利益を達成しています。財務体質の改善も進み、自己資本比率51.1%と健全な水準を維持しています。今後は、新規事業への取り組みと既存事業の更なる拡大により、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社ブロードバンドセキュリティの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ブロードバンドセキュリティの決算日は6月30日で、年間配当金は10円(中間5円、期末5円)を予定しています。同社は、セキュリティサービス事業で順調な業績を維持しており、今後も積極的な事業展開が期待されます。