新日本理化株式会社の最新の決算をご紹介します。
この化学メーカーは、様々な工業製品の原料を製造・販売していて、とても大切な会社ですね。
工業用素材の需要は変動しやすいため、同社はコストコントロールや新事業への取り組みに注力しています。
企業情報
企業名: 新日本理化株式会社
証券コード: 44060
決算期: 3月期
新日本理化株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
新日本理化株式会社の決算期は3月期です。
通常は6月頃に前年度の決算報告書を公表しています。
主な事業
新日本理化株式会社は、主に工業用化学製品の製造・販売を行っています。
具体的には、界面活性剤、可塑剤、樹脂添加剤などを生産しています。
これらの製品は、自動車、電子部品、建材などさまざまな工業分野で使われている重要な素材です。
今期の業績と利益率は?
新日本理化株式会社の直近の業績は以下の通りです。
2023年12月期の第3四半期累計の売上高は240億8000万円となり、前年同期比5.1%減となっています。
一方で、経常利益は3億4000万円と、前年同期比16.1%増となっています。
利益率の面では、経常利益率は1.3%となっています。
売上・利益の推移
新日本理化株式会社の直近3年間の売上高と経常利益の推移は以下の通りです。
2023年3月期は売上高が331億円、経常利益は1億円と低迷していました。
しかし、2024年3月期第3四半期累計では、売上高が240億円、経常利益が3億4000万円と改善傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
新日本理化株式会社の直近の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
総資産は397億7700万円となっています。
うち、流動資産は189億5400万円、固定資産は208億3200万円となっています。
負債の部
負債合計は215億3700万円となっています。
うち、流動負債が123億1200万円、固定負債が92億9000万円です。
純資産の部
純資産は181億8400万円となっており、自己資本比率は42.8%となっています。
ROAとROE
新日本理化株式会社の直近3年間のROAとROEの推移は以下の通りです。
ROAは1%前後で推移しており、2023年3月期は0.3%と低下しましたが、2024年3月期第3四半期では再び1%台に回復しつつあります。
一方、ROEは3-5%程度で推移しており、同様に2023年3月期は-2.6%と低下しましたが、2024年3月期第3四半期では0.1%に改善しています。
キャッシュフロー
新日本理化株式会社の直近の四半期連結キャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュフローは7億5600万円のプラスとなっています。
これは、営業利益の改善や売上債権の減少などによるものと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュフローは5億4400万円のマイナスとなっています。
配当の支払額
新日本理化株式会社の直近の配当については、2023年3月期の年間配当金は1株当たり5円でした。
しかし、2024年3月期第3四半期までは無配となっています。業績が不安定な中、内部留保の確保を優先しているようです。
今後の展望
新日本理化株式会社は、中期経営計画に基づいて事業構造の改革に取り組んでいます。
不採算事業の整理や製造拠点の集約、新製品の開発など、収益力の向上に向けた取り組みを進めています。
特に、環境負荷の低減を可能にするバイオマス由来の製品など、成長分野への注力が期待されます。
編集部のまとめ
新日本理化株式会社は、工業用化学製品を製造・販売する大手企業です。
直近の業績は、売上高は減少したものの、経常利益は増加傾向にあります。
今後は、事業構造改革による収益力の向上と、環境に配慮した製品の拡大に期待が寄せられています。
新日本理化株式会社の決算日や配当についてまとめました。
新日本理化株式会社の決算期は3月期で、通常6月頃に決算報告書を公表しています。
2023年3月期の年間配当金は1株当たり5円でしたが、2024年3月期第3四半期までは無配となっています。
今後の配当動向にも注目が集まるところです。