株式会社サイエンスアーツの最新の決算報告書を見てみましょう。2024年8月期第3四半期の決算内容をお伝えします。同社は「デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム」を提供する企業で、技術革新を牽引する魅力的な企業です。
企業情報
企業名: 株式会社サイエンスアーツ
証券コード: E37095
決算期: 2024年8月期
株式会社サイエンスアーツの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は8月31日です。
第3四半期の決算期間は2023年9月1日~2024年5月31日となります。
主な事業
同社の主力サービスは「Buddycom」です。これは「デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム」として、ウェアラブル端末を活用して遠隔地の従業員同士をリアルタイムでつなぐクラウドサービスです。
コロナ禍によってリモートワークの需要が高まる中、「Buddycom」はワークスタイルの変革を後押ししています。
今期の業績と利益率は?
2024年8月期第3四半期の売上高は878,886千円と前年同期比で59.0%の増加となりました。
一方で、営業損失は35,583千円と前年同期の損失31,416千円から増加しました。これは、「Buddycom」の開発・販売強化のための人件費や広告宣伝費の増加などが要因です。
売上・利益の推移
同社の売上高は順調に伸びている一方で、先行投資により利益は一時的に減少しています。
長期的には、「Buddycom」の契約社数の増加や売上の拡大に伴い、収益も改善されていくことが期待できます。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の同社の総資産は1,036,332千円となり、前事業年度末に比べて142,242千円増加しました。
負債は564,580千円と増加し、純資産は471,751千円と減少しています。
資産の部
流動資産は836,246千円と増加し、固定資産は200,086千円と減少しました。
現金及び預金が624,905千円と大幅に増加しているのが特徴的です。
負債の部
流動負債は455,623千円と増加し、固定負債は108,956千円となりました。
前受収益の増加や借入金の増加などが主な要因です。
純資産の部
純資産は471,751千円と減少しています。
これは四半期純損失の計上による利益剰余金の減少が主因です。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は減少傾向にあり、当期はマイナス3.5%となりました。
一方、ROE(自己資本利益率)はマイナス7.8%と低水準です。
これは先行投資による一時的な減益に起因するものと考えられ、今後の業績回復に期待がかかっています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは好調で、営業活動によるキャッシュ・インフロー(収入超過)が増加しています。
一方で、投資活動によるキャッシュ・アウトフロー(支出超過)も大きくなっているため、全体としては増減が小さくなっています。
これは「Buddycom」の開発投資などによるものと考えられます。
配当の支払額
同社は配当を実施していないため、配当金の支払いはありません。
今後の業績回復と配当再開に期待が寄せられています。
今後の展望
同社は「Buddycom」の販売強化に注力しており、ライブコミュニケーションプラットフォームとしての地位を確立することを目指しています。
また、デスクレスワーカー向けの需要が高まる中、同社のソリューションへの期待は大きいといえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社サイエンスアーツは、「Buddycom」を中心とした事業で成長を遂げている企業です。
一時的な先行投資により利益は減少していますが、長期的には契約社数の増加と売上拡大により業績改善が期待できます。
デスクレスワークの普及に伴い、同社のサービスの需要は今後も高まっていくことが予想されます。
株式会社サイエンスアーツの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は8月期で、第3四半期の決算期間は2023年9月1日~2024年5月31日でした。
また、同社は現在配当を実施していないものの、今後の業績回復と配当再開に期待がかかっています。