安定した業績と着実な成長を遂げているグローバルセキュリティエキスパートが、第41期第3四半期決算を公表しました。同社はサイバーセキュリティに特化したITサービス企業で、中堅・中小企業を中心に需要が高まる同市場をリードしています。
企業情報
企業名: グローバルセキュリティエキスパート株式会社
証券コード: E37147
決算期: 3月期
グローバルセキュリティエキスパート株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
グローバルセキュリティエキスパートは3月期決算を行っており、毎年6月に決算短信を公表しています。具体的には、通常の年は4月1日から3月31日までの1年間の決算を、6月に発表します。
主な事業
グローバルセキュリティエキスパートは、サイバーセキュリティに特化したITサービス企業です。主な事業は、中堅・中小企業向けのコンサルティング、脆弱性診断、セキュリティ教育・訓練、ITソリューション提供などです。特に近年は、企業のデジタル化に伴うセキュリティニーズの高まりを捉え、事業を拡大しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間(2023年4月1日~12月31日)の業績は、売上高5,032,273千円(前年同期比25.1%増)、営業利益856,051千円(同51.4%増)、経常利益848,429千円(同49.9%増)、四半期純利益563,624千円(同51.0%増)と、前年同期から大幅な増収増益となりました。利益率も高水準で推移しています。
売上・利益の推移
同社は過去数年にわたり、堅調な業績推移を示しています。2022年3月期は売上高5,558,022千円、営業利益736,492千円と過去最高を更新。今期も第3四半期累計で過去最高の業績を達成しています。主力のサイバーセキュリティ関連サービスが順調に拡大しているほか、製品・サービスの高付加価値化などにより利益率も向上しています。
四半期連結貸借対照表について
グローバルセキュリティエキスパートの第3四半期会計期間末の総資産は6,356,320千円と、前事業年度末より2,231,731千円増加しました。これは主に、関係会社株式の取得によるものです。一方、負債合計は4,114,173千円と1,709,754千円増加しており、この増加も関係会社株式取得に伴う長期借入金の増加が主な要因です。
資産の部
資産の部では、関係会社株式の取得により固定資産が大幅に増加しています。一方、売上債権の増加などから流動資産も増加しています。全体として資産規模が大きく拡大しました。
負債の部
負債の部では、関係会社株式取得に伴う長期借入金の増加が大きな要因となっています。一方で、法人税等の支払いにより流動負債の未払法人税等が減少しています。
純資産の部
純資産は2,242,146千円で、前事業年度末より521,976千円増加しました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は35.3%となっています。
ROAとROE
グローバルセキュリティエキスパートのROAは前事業年度末の11.9%から当第3四半期会計期間末には13.3%に上昇しており、収益性が改善している様子が窺えます。一方でROEは前期の28.3%から当第3四半期累計期間では25.1%に低下しています。これは、株式取得による資本の増加分に対して、収益の伸びが追いついていないことが要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期会計期間末の現金及び現金同等物の残高は979,446千円と、一定水準の手元流動性を維持しています。営業活動によるキャッシュ・フローは順調に確保できており、財務活動では関係会社株式取得資金の調達などがあったものの、全体としては健全な資金繰りが維持できています。
配当の支払額
グローバルセキュリティエキスパートは、年1回の期末配当を行っており、前事業年度は1株当たり14円の配当を実施しました。株主還元については、今後も業績に応じて適切な水準の配当を実施していく方針です。
今後の展望
グローバルセキュリティエキスパートは、中堅・中小企業のデジタル化とサイバーセキュリティ対策ニーズの高まりを追い風に、引き続き事業の拡大と収益力の向上を目指していきます。特に近年は、教育・人材育成分野でも注力しており、セキュリティ人材の育成支援を通じた新たな収益源の開拓にも取り組んでいます。今後も持続的な成長が期待できる企業と言えるでしょう。
編集部のまとめ
グローバルセキュリティエキスパートは、セキュリティ分野に特化したITサービス企業として着実な業績成長を遂げてきました。足元では関係会社の株式取得を積極的に行い、事業基盤の拡大に努めています。セキュリティニーズの高まりを背景に今後も高い収益性が期待できる企業と言えるでしょう。
グローバルセキュリティエキスパート株式会社の決算日や配当についてまとめました。
グローバルセキュリティエキスパートは3月期決算を行っており、毎年6月に決算短信を公表しています。また、同社は年1回の期末配当を実施しており、前期は1株当たり14円の配当を支払っています。今後も業績拡大に応じて適切な水準の株主還元を行っていく見通しです。