株式会社JDSCは、データサイエンスやAIを活用して社会に革新をもたらすことをミッションとしている企業です。直近の決算では、顧客企業のDX需要の高まりや、連結子会社化したメールカスタマーセンター社の好業績などにより、売上高が前年同期比で6.5倍以上に拡大しました。今後は人材投資や研究開発に積極的に取り組み、さらなる業容の拡大を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社JDSC
証券コード: E37175
決算期: 2023年6月期
株式会社JDSCの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社JDSCの決算日は6月30日で、年1回の決算となっています。上場企業として、四半期ごとの四半期報告書の提出も行っています。
主な事業
株式会社JDSCは、AIソリューション事業、フィナンシャル・アドバイザリー事業、マーケティング支援事業の3つの事業を展開しています。AIやデータサイエンスを活用して企業のDX支援やスタートアップの支援、さらにはダイレクトメール発送代行などのマーケティング支援サービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は111億6,597万円と前年同期比で6.5倍以上の大幅な増収となりました。一方で、人材投資や研究開発など先行投資の影響で営業利益は4,613万円にとどまりました。収益性はまだ十分では ませんが、今後の事業拡大に向け投資を積極的に行っています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は順調に増加しており、直近の第3四半期では111億6,597万円と大幅な増収となりました。一方で利益面では、積極的な先行投資の影響から、営業利益は4,613万円にとどまっています。今後はさらなる事業拡大を目指しつつ、収益性の改善にも注力していく方針です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社JDSCの2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は80億9,177万円となっています。負債合計は45億2,263万円で、自己資本比率は43.3%となっています。
資産の部
資産の部では、メールカスタマーセンター社の連結子会社化に伴い、受取手形、売掛金及び契約資産が26億3,336万円、顧客関連資産が12億2,850万円、のれんが6億3,434万円それぞれ増加しています。
負債の部
負債の部では、メールカスタマーセンター社の連結子会社化に伴い、買掛金が20億557万円、長期借入金が14億4,350万円それぞれ増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失を65,033万円計上したことにより、利益剰余金が減少しています。この結果、純資産合計は35億6,914万円となっています。
ROAとROE
株式会社JDSCのROA(総資産経常利益率)は微減傾向にあり、前期末の1.3%から当期第3四半期では0.0%まで低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期末の0.5%から当期第3四半期では-1.8%まで悪化しています。これは、連結子会社化によるのれんの計上や先行投資の影響などから、利益が伸び悩んでいるためです。今後は収益性の改善に向けて取り組んでいく必要があります。
キャッシュフロー
株式会社JDSCのキャッシュフロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは増加傾向にあります。一方で、M&Aによる子会社株式の取得などの投資活動によるキャッシュ・フローは減少傾向にあります。今後は、事業拡大に伴う投資の増加が予想されるため、自己資本比率の維持や財務の安定性確保が課題となっています。
配当の支払額
株式会社JDSCは、当期第3四半期までは無配となっています。今後の成長投資に向けて内部留保の確保に注力しているものと考えられます。将来的には、一定の成果が出た上で株主還元に取り組むことが期待されます。
今後の展望
株式会社JDSCは、AIやデータサイエンスのさらなる技術開発を進めながら、自社のAIソリューションの横展開やスタートアップ支援、マーケティング支援事業の拡大などに注力していく方針です。人材投資や研究開発に352百万円の資金を充当し、持続的な成長につなげていく考えです。新型コロナの影響は段階的に和らぐ中、デジタルトランスフォーメーションの需要が高まっていることから、株式会社JDSCの業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社JDSCは、AIやデータサイエンスを活用した事業を展開する企業です。当期の決算では、売上高が大幅に増加したものの、先行投資の影響から利益は伸び悩んでいます。しかし、今後は自社ソリューションの横展開やスタートアップ支援、マーケティング事業の拡大など、さまざまな成長戦略に取り組んでいく方針です。株主還元を見据えた経営の推進が期待されます。
株式会社JDSCの決算日や配当についてまとめました。
株式会社JDSCの決算日は6月30日で、年1回の決算となっています。また、当期第3四半期までは無配となっています。今後は、事業拡大に向けた内部留保の確保に注力していますが、将来的には株主還元にも取り組むことが期待されます。