マンガアプリ「マンガBANG!」を運営する株式会社Amaziaの決算報告書が公開されました。売上高は19億1,350万円と前年同期比で23.4%減少したものの、コストの縮減に取り組み、営業損失を95,717千円に抑えることができました。今後は、出版社との連携を深化させてラインナップの差別化に努め、オリジナル作品の制作や海外展開の強化などにより、さらなる成長を目指していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社Amazia
証券コード: E34497
決算期: 2023年10月1日~2024年9月30日
株式会社Amaziaの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Amaziaの決算期は9月30日が決算日で、四半期決算は1月31日、4月30日、7月31日、10月31日に公開しています。
主な事業
株式会社Amaziaは、主力事業として電子書籍アプリ「マンガBANG!」の運営を行っています。「マンガBANG!」は、無料で基本的な機能を提供するフリーミアムモデルを採用し、累計550万ダウンロードを誇る人気アプリです。人気作品の先行配信や、オリジナル作品の制作など、ユーザーの需要に合わせたコンテンツ戦略を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高19億1,350万円、営業損失95,717千円と前年同期と比べて売上高が大きく減少しました。これは、広告単価の低下などによるものですが、経費削減に努めた結果、営業損失は抑えられています。今後は、出版社との連携強化やオリジナル作品の拡充などで業績の回復を目指していくことが期待されます。
売上・利益の推移
過去2年間の売上高は前年同期比で23.4%減少しており、経常利益も前年同期の53,525千円から96,242千円の経常損失に転落しています。アプリ利用者数の伸び悩みや広告単価の低下が影響しているようですが、経費削減に取り組んでいるため、損失の幅は縮小傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社Amaziaの最新の四半期連結貸借対照表を見てみると、資産は前期末から41,799千円減少して25億3,436千円、負債は前期末から67,243千円増加して7億6,441千円となっています。純資産は前期末から109,042千円減少して17億6,995千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,213,347千円と前期末から132,395千円減少しており、一方で関係会社株式が80,000千円、敷金及び保証金が60,889千円増加しています。
負債の部
負債の部では、その他に含まれる預り金が50,726千円増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、四半期純損失の計上により利益剰余金が96,508千円減少したことが主な要因です。
ROAとROE
株式会社AmaziaのROAは前年同期の2.1%から-3.8%に悪化し、ROEも前年同期の3.0%から-5.4%に悪化しています。これは、経常損失の計上による利益の減少が主な要因です。今後は収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは9,591千円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローは124,214千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは1,410千円のプラスとなっています。現金及び現金同等物の残高は13.2億円と、安定した財務基盤を維持しているものの、今後の設備投資や M&A などに備えた資金確保が重要となってきています。
配当の支払額
株式会社Amaziaは直近の決算期において配当を実施していません。四半期純損失が計上されていることから、当面の間は配当は難しい状況にあると考えられます。業績回復と安定的な利益確保が先行課題となっています。
今後の展望
株式会社Amaziaは、今後の成長に向けて、出版社との連携をさらに深化させ、人気作品の先行配信や、オリジナル作品の制作を強化していく方針です。また、海外展開にも注力し、事業領域の拡大を目指しています。広告市況の回復や、オリジナル作品の人気アップなどで、業績の改善が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社Amaziaは、マンガアプリ「マンガBANG!」を中心とした事業展開を行っており、2024年3月期第2四半期は売上高が前年同期比で減少したものの、経費削減に取り組むことで損失幅の縮小を図りました。今後は、出版社との連携強化やオリジナル作品の拡充で、さらなる成長を目指していくことが期待されます。ただし、広告市況の低迷など、依然として課題も残されています。株主の皆様におかれましては、今後の動向にご注目ください。
株式会社Amaziaの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Amaziaの決算日は9月30日で、四半期決算は1月31日、4月30日、7月31日、10月31日に公開しています。また、同社は直近の決算期において配当を実施しておらず、当面の間は配当は難しい状況にあるようです。業績回復と安定的な利益確保が先行課題となっています。