リックソフト株式会社の2023年第3四半期決算が発表されました!売上高が前年同期比34.2%増と大幅な増収となりました。営業利益も13.3%増と順調に推移しています。デジタル化の需要が旺盛で、IoTやAI、クラウドなどの先端技術活用に注力するリックソフトの事業が好調な結果に結びついているようです。今後もDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進などを通じて、さらなる成長が期待できそうですね。
企業情報
企業名: リックソフト株式会社
証券コード: 44290
決算期: 2023年2月期
リックソフト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
リックソフト株式会社の決算は2月期で、第3四半期決算は2023年11月30日が基準日となります。
主な事業
リックソフト株式会社は、ツールソリューション事業を主力としています。具体的には、Atlassian社のツールなどを中心に、ワークフローやプロセス管理、プロジェクト管理などのシステムを提供しています。また、Salesforce、Workato、ServiceNowなどのパートナーとしても活躍しており、企業のデジタル化やITインフラ整備を支援しています。先端技術の活用を通して、顧客の生産性向上やコスト削減に貢献しているのが特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高5,298,058千円(前年同期比34.2%増)、営業利益438,055千円(前年同期比13.3%増)と大幅な増収増益となりました。主力の製品・サービスが好調に推移したことで、売上高営業利益率は8.3%と高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
リックソフトの過去3年の業績推移を見ると、売上高は順調に増加しています。同様に、営業利益も期を追うごとに改善しており、利益面でも健全な成長が続いていることがわかります。特に当期第3四半期は、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐ中、デジタル化需要の高まりを背景に、好業績を達成しています。
四半期連結貸借対照表について
リックソフトの総資産は5,830,208千円と、前連結会計年度末から27.5%の増加となりました。流動資産は5,481,454千円と大幅に膨らんでおり、主な要因は前払費用の増加です。一方、負債は3,245,551千円と54.8%増加しており、主に契約負債の増加によるものです。純資産は2,584,656千円と、利益剰余金の増加などから4.5%の増加となっています。
資産の部
流動資産の大幅な増加は、前払費用の1,081,346千円増加が主な要因です。これは顧客への先行的な製品・サービスの提供に伴う前払費用の増加を示しており、今後の売上増加が見込まれます。一方、固定資産は348,753千円と、前連結会計年度末からも一定の水準を維持しています。
負債の部
負債の増加は、契約負債が1,229,177千円増加したことが主な要因です。これは、顧客からの前受金が増加したことを示しており、今後の売上計上に寄与するものと期待されます。その一方で、買掛金は283,615千円減少しています。
純資産の部
純資産は、利益剰余金が92,090千円増加したことが主な要因です。これにより、自己資本比率は44.3%と健全な水準を維持しています。今後の事業拡大に向けた財務基盤が整っているといえるでしょう。
ROAとROE
リックソフトの収益性を示す指標であるROA(総資産経常利益率)は7.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.6%となっています。ROAは前年同期から低下しているものの、依然として高水準を維持しています。一方、ROEは大幅に低下しています。これは、特別損失の計上による親会社株主に帰属する四半期純利益の減少が主な要因と考えられます。今後は、利益率の改善と自己資本の拡充に取り組み、収益性と資本効率の向上が課題となってくるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況については記載されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローの推移が重要です。リックソフトは事業の規模拡大に伴い、前払費用の増加により運転資金が膨らんでいると考えられます。今後も事業拡大を続けるためには、営業CF改善による自己資金の確保が課題となるでしょう。
配当の支払額
リックソフトは、当第3四半期連結累計期間においても配当を実施していません。事業拡大に向けた内部留保の確保を優先しているようです。今後の配当政策については、収益性の向上と財務基盤の強化の状況を見極めながら検討されるものと思われます。
今後の展望
リックソフトは、DX推進に向けたITツールの提供を強みとしており、先端技術の活用需要が高まる中で好業績を維持しています。今後も、Atlassian社をはじめとするパートナー企業との連携を深め、新しいサービスの開発にも注力していく方針です。企業のデジタル化支援で、さらなる成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
リックソフトの2023年第3四半期決算は、大幅な増収増益を達成しました。先行投資による前払費用の増加や特別損失の計上により利益率は低下傾向にあるものの、全体としては健全な経営状況と評価できます。今後も、企業のDX推進需要を取り込み、持続的な成長を続けていくことが期待されます。
リックソフト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
リックソフトは2月期決算企業で、第3四半期決算の基準日は2023年11月30日となります。配当は実施しておらず、内部留保の確保に注力しています。事業拡大に必要な資金を確保しつつ、適切な株主還元についても今後の課題となりそうです。