ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算報告をお知らせします。同社は、データ利活用ソリューションを中心に事業を展開する企業で、この度の決算では前年同期比で売上収益15.7%増加、営業利益19.5%増加と大幅な増収増益となりました。ユーザー企業のDX推進ニーズの高まりを捉えた同社の戦略が奏功しているようです。
企業情報
企業名: ウイングアーク１ｓｔ株式会社
証券コード: E33957
決算期: 2月末
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算期は2月末です。毎年3月に第4四半期決算、5月に本決算の発表が行われます。
主な事業
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、企業向けソフトウェアおよびサービスの提供を行う企業です。主力製品には、帳票・文書管理ソリューションの「SVF」や、データ分析・可視化ツールの「Dr.Sum」「MotionBoard」などがあり、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に寄与しています。データを活用した新しい価値の創造を企業理念に掲げ、さまざまな業界の企業に対してソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間(2023年3月1日～11月30日)の業績は、売上収益19,684百万円(前年同期比15.7%増)、営業利益6,255百万円(同19.5%増)と大幅な増収増益となりました。利益率も高水準を維持しており、営業利益率は31.8%と、高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、近年売上高、利益ともに順調に推移しています。2023年2月期では売上収益が22,349百万円、営業利益が5,860百万円と、前期からさらに増加しました。これは企業のDX需要の高まりを捉えた同社の提案力の高さが評価されていることを示しています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期末の資産合計は66,557百万円と、前期末比4,006百万円増加しています。流動資産は15,267百万円、非流動資産は51,289百万円となっており、のれんや無形資産が大きな割合を占めています。
負債の部
負債合計は28,127百万円で、前期末比151百万円の増加です。流動負債は13,499百万円、非流動負債は14,628百万円となっています。特に契約負債が前期末比1,044百万円増加するなど、収益計上の前倒しが進んでいます。
純資産の部
純資産合計は38,429百万円と、前期末比3,855百万円増加しました。利益剰余金が大幅に増加したことが主な要因です。自己資本比率は57.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ウイングアーク１ｓｔ株式会社のROA(総資産経常利益率)は前期9.4%から当期9.4%と横ばいですが、ROE(自己資本当期純利益率)は前期12.7%から当期11.7%と低下しています。これは当期純利益の増加率が自己資本の増加率を下回ったためです。同社は引き続き高収益体質を維持しながら、投下資本に対する収益性を高めていく必要があると考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが5,982百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1,473百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが3,077百万円の支出となりました。これにより、期末の現金及び現金同等物は12,644百万円と、前期末より1,468百万円増加しています。
配当の支払額
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、株主への利益還元として積極的な配当を行っています。当期の中間配当は1株当たり33円50銭、年間配当予想は55円と、前期より大幅に増額されています。
今後の展望
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、企業のDX推進支援に特化したソリューションを強化することで、更なる成長が期待できます。クラウドサービスの拡大や、AI・IoTなどの先端技術の活用により、企業の業務効率化や生産性向上に貢献していくことが重要です。今後も、企業のデジタル化ニーズに的確に応える製品・サービスの提供を通じて、業績の拡大が見込まれます。
編集部のまとめ
ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、企業のDX推進を支援するデータ利活用ソリューションを提供する企業です。この度の決算では、売上収益、営業利益ともに大幅な増加となり、高い収益性を維持しています。既存製品の機能強化やクラウドサービスの拡大、先端技術の活用など、同社の戦略が奏功していることが分かります。今後も企業のデジタル化ニーズを捉えた新製品・サービスの展開が期待されます。
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ウイングアーク１ｓｔ株式会社の決算期は2月末で、毎年3月に第4四半期決算、5月に本決算の発表が行われます。配当については、当期の中間配当は1株当たり33円50銭、年間配当予想は55円と、前期より大幅に増額されています。株主還元を重視した経営姿勢が強く感じられます。
