株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスの直近の決算報告をご紹介します。売上高は前年同期比9.6%減の44,537百万円となりましたが、同社は「マーケティングの未来創造企業グループ」として、デジタル営業支援とヒューマン営業支援を融合し、リアルとオンラインを組み合わせた「オムニチャネル営業支援企業」を目指しています。今後の事業展開に期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス
証券コード: 44330
決算期: 2023年9月1日〜2024年8月31日
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスの決算期は9月1日から翌年8月31日となっています。通常の企業と同様に、4半期ごとに決算報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスは、「マーケティングの未来創造企業グループ」として、ヒューマン営業支援とデジタル営業支援を融合したオムニチャネル営業支援サービスを提供しています。具体的には、人材派遣事業、ECやTCの支援事業、ホールセール事業などを展開しています。最近では、空港や観光分野でのサービス拡大にも注力しているようです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が44,537百万円(前年同期比9.6%減)、営業利益が1,464百万円(前年同期比59.8%減)、経常利益が1,442百万円(前年同期比60.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が416百万円(前年同期比79.4%減)となりました。利益率はやや低下しましたが、新型コロナ関連業務の減少などが影響しています。
売上・利益の推移
直近の3年間の売上高は、63,980百万円(2023年8月期)、49,256百万円(2022年9月〜2023年5月)、44,537百万円(2023年9月〜2024年5月)と推移しています。利益面では、経常利益が4,300百万円(2023年8月期)、3,688百万円(2022年9月〜2023年5月)、1,442百万円(2023年9月〜2024年5月)と減少傾向にあります。ただし、これは新型コロナ関連業務の減少が主な要因とみられます。
四半期連結貸借対照表について
2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が39,820百万円、負債が20,757百万円、純資産が19,062百万円となっています。前期末と比較して、総資産と負債はそれぞれ減少しましたが、純資産はほぼ横ばいで推移しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が14,152百万円となっています。また、売上債権である「受取手形、売掛金及び契約資産」が9,678百万円と前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が5,530百万円、借入金が9,793百万円となっています。前期末と比べて、特に未払法人税等が大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が17,163百万円となっています。自己資本比率は、前期末の42.0%から44.5%と改善しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、前期の10.1%から当期3.6%と大幅に低下しています。これは、経常利益の減少が影響しています。一方、ROE(自己資本利益率)は、前期5.5%から当期2.2%と低下傾向にあります。自己資本は堅調に推移しているものの、利益の減少がROEの低下につながっていると考えられます。今後の利益回復に期待が高まります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが1,532百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△730百万円、財務活動によるキャッシュ・フローが△3,112百万円となっています。全体としてはキャッシュ・フローがマイナスとなっており、現金及び現金同等物が2,309百万円減少しています。今後の事業展開に向けた投資や、借入金返済などが影響しているようです。
配当の支払額
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスは、年2回の期末配当と中間配当を実施しています。当第3四半期連結累計期間においては、2023年11月に期末配当277百万円(1株当たり15.50円)、2024年5月に中間配当313百万円(1株当たり17.50円)を行っています。順調に配当が継続されている様子がうかがえます。
今後の展望
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスは、「マーケティングの未来創造企業グループ」をテーマに、ヒューマン営業支援とデジタル営業支援の有機的な融合を進めています。空港や観光分野など、成長が期待されるセグメントへの注力も注目されます。今後の収益回復と、オムニチャネル営業支援企業としてのさらなる事業展開に期待が高まりそうですね。
編集部のまとめ
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスは、新型コロナの影響を受けつつも、営業支援サービスのデジタル化やオムニチャネル化などに積極的に取り組んでいます。売上高は減少したものの、長期的な視点での事業基盤の強化に努めているようです。空港や観光分野への注力など、成長領域への投資も注目されます。今後の企業成長と株主還元に期待がかかっています。
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスの決算期は9月1日から翌年8月31日で、年2回の中間配当と期末配当を実施しています。当期の配当金は、期末が1株当たり15.50円、中間が17.50円と、堅調に推移しています。今後の事業展開と収益力の回復に期待が高まります。