株式会社サーバーワークスの2024年3月期第1四半期決算報告書が公開されました。IT関連企業のサーバーワークスは、クラウド事業を中心に引き続き好調な業績を示しています。今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のすべての指標が前年同期比で大幅に増加しており、クラウド需要の高まりを背景にサーバーワークスの事業が好調に推移していることが分かります。
企業情報
企業名: 株式会社サーバーワークス
証券コード: E31580
決算期: 2月期
株式会社サーバーワークスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社サーバーワークスの決算期は2月期です。今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算となります。
主な事業
株式会社サーバーワークスはクラウド専業インテグレーターとして、AWS(Amazon Web Services)を中心としたクラウド基盤に関するコンサルティング、基盤構築・運用、クラウドサービスの機能強化、並びにシェア獲得によるビジネスの拡大を行っています。クラウド領域での豊富な実績と高い技術力を武器に、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
今期の業績と利益率は？
今期の第1四半期決算では、売上高8,636,097千円(前年同期比46.7%増)、営業利益443,453千円(同168.7%増)、経常利益405,643千円(同96.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益277,652千円(同157.5%増)と、収益指標のすべてが前年同期を大きく上回りました。高収益性と高い成長性が同社の特徴といえるでしょう。
売上・利益の推移
サーバーワークスは、クラウド需要の高まりに伴い売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべての指標が過去5年間で着実に拡大しています。特に最近では、DXやオムニチャネル化を背景としたクラウド利用の加速によって業績が大きく伸長しました。今後もクラウド投資の拡大に伴い、サーバーワークスの業績は強い成長を続けていくと見られています。
四半期連結貸借対照表について
サーバーワークスの四半期連結貸借対照表は、資産が19,829,723千円、負債が8,375,983千円、純資産が11,453,740千円となっています。最近では、関係会社株式や投資有価証券の増加などにより、固定資産が増加傾向にあります。一方で、契約負債の増加に伴い流動負債も増加しています。総じて健全な財務体質を維持しているといえるでしょう。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が7,436,976千円、売掛金及び契約資産が4,400,338千円、前渡金が2,865,731千円となっています。これらの増加により、流動資産が14,903,430千円と大幅に増加しました。また、関係会社株式やその他の投資有価証券の増加により、固定資産も4,926,292千円と増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が4,450,726千円、契約負債が2,764,556千円となっています。契約負債の大幅な増加により、負債合計は8,375,983千円と増加しました。一方で、賞与引当金や未払法人税等が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が3,255,903千円、資本剰余金が3,696,649千円、利益剰余金が3,361,258千円となっています。資本剰余金の大幅な増加により、純資産合計は11,453,740千円となりました。
ROAとROE
サーバーワークスのROA(総資産経常利益率)は2.0%、ROE(自己資本利益率)は2.4%となっています。資産効率と株主資本効率の両面で高い水準を維持しており、収益力と資本効率の高さが同社の特徴といえます。今後も事業の成長に伴い、ROAとROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュフローは公表されていませんが、過去の実績から営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を維持しており、財務体質も健全であることがうかがえます。この強固な財務基盤を背景に、さらなる事業拡大に向けた投資が可能と考えられます。
配当の支払額
サーバーワークスは、第1四半期では配当を実施していません。ただし、年間では1株当たり81.76円の配当を実施する予定です。この水準は、業績に見合った適切な配当水準であると評価できます。今後も株主還元に積極的に取り組むことが期待されます。
今後の展望
サーバーワークスは、クラウド事業の拡大によって売上高、利益ともに高い成長が見込めると期待されています。企業のデジタル化需要の高まりを背景に、クラウド基盤の構築やサービス利用の拡大が続くと予想されるためです。また、今回の決算では持分法適用会社の新規設立も行っており、事業領域の拡大にも注力していることがわかります。引き続き、クラウドインテグレーターとしての地位を強化し、高収益性と高成長を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社サーバーワークスは、クラウド需要の高まりを背景に、売上高、利益ともに好調な業績を収めています。財務基盤も健全で、今後の事業成長に向けた投資も見込めそうです。クラウド専業インテグレーターとしての地位を強化し、さらなる業績拡大が期待される企業だと言えるでしょう。
株式会社サーバーワークスの決算日や配当についてまとめました。
サーバーワークスの決算期は2月期で、今回の決算は2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算となります。年間の配当は1株当たり81.76円の予定で、適切な株主還元を行っていると評価できます。今後も高収益性と高成長を維持しつつ、株主への利益還元にも注力していくことが期待されます。
