株式会社東名は中小企業向けのクラウドサービスなどを展開している企業です。この度の決算では、売上高が前年同期比6.5%増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益も20.1%増加と、好調な業績を示しています。特に、中小企業向けの光回線サービス「オフィス光119」と電力小売サービス「オフィスでんき119」が好調に推移し、当社の主力事業を牽引していることがうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社東名
証券コード: 44390
決算期: 2023年9月1日~2024年8月31日
株式会社東名の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東名の決算期は8月31日で、通期決算は11月に発表されます。また、四半期決算は4月、7月、10月、1月に発表しています。
主な事業
株式会社東名は、中小企業向けのクラウドサービスを中心に事業を展開しています。主力事業は、「オフィス光119」と「オフィスでんき119」で、中小企業の光回線サービスと電力小売サービスを提供しています。また、個人向けの保険事業も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は好調で、売上高が110億5,699万円、営業利益が9億3,419万円と、前年同期比で売上高は6.5%増加、営業利益は25.6%増加しています。利益率も改善しており、営業利益率は8.5%と、前年同期の7.2%から上昇しています。
売上・利益の推移
株式会社東名の売上高と利益は、過去2年間で着実に増加しています。売上高は前期の103億8,523万円から今期は110億5,699万円と6.5%増加しました。また、営業利益は前期の7億4,403万円から今期は9億3,419万円と25.6%増加しています。同社の主力事業である「オフィス光119」と「オフィスでんき119」が好調に推移していることが、売上と利益の増加に貢献しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社東名の四半期連結貸借対照表では、資産合計が113億6,869万円、負債合計が46億8,813万円、純資産合計が66億8,055万円となっています。前期末と比べて、資産は1.4%減少、負債は12.5%減少、純資産は8.2%増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が50億6,669万円と前期末から増加しています。一方で、受取手形及び売掛金が38億7,509万円と前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が8億円と前期末から減少しています。また、未払法人税等が4億783万円と前期末から減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が54億1,433万円と前期末から増加しています。株主資本合計は66億5,880万円となっています。
ROAとROE
株式会社東名のROA(総資産経常利益率)は9.0%、ROE(自己資本利益率)は12.1%となっています。前期と比べROAはほぼ横ばいですが、ROEは前期の10.8%から1.3ポイント上昇しています。これは、利益が増加したことと自己資本が増加したことが要因です。同社は中小企業向けサービスの提供を強みとしており、これらのサービスが順調に推移していることが、高い収益性につながっているといえます。
キャッシュフロー
株式会社東名のキャッシュフロー状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは19億180万円の収入超過となっています。これは主に、税金等の支払いがあった一方で、売上債権の減少などにより資金を獲得したためです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは2億3,104万円の支出超過となっています。これは主に無形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、6億9,701万円の支出超過となっています。これは主に借入金の返済と配当金の支払いによるものです。
配当の支払額
株式会社東名は、2023年11月28日開催の定時株主総会において、1株当たり13円の期末配当を決議しています。前期の期末配当が12円だったことから、1円の増配となっています。同社は中長期的な成長に向けた投資と、株主への利益還元のバランスを取りながら、着実に配当を増やしていく方針のようです。
今後の展望
株式会社東名は、2031年8月期までの10年ビジョンとして、売上高1,000億円、営業利益100億円を目標に掲げています。その過程となる2024年8月期を最終年度とする中期経営計画「TRP-2024」では、売上高230~270億円、営業利益20億円を目標としています。主力サービスの「オフィス光119」と「オフィスでんき119」の拡大が中心となりますが、新たに太陽光発電設備なども手がけ、事業領域の拡大を目指しています。今後も中小企業向けサービスの提供を強みとし、着実な成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社東名は、中小企業向けのクラウドサービスを中心に事業を展開する企業です。この度の決算では、主力サービスの好調な推移を背景に、売上高、営業利益ともに前年同期を大幅に上回る業績を示しています。また、財務状況も良好で、ROAやROEといった収益性指標も健全な水準にあります。同社は今後も中小企業向けサービスの強化に注力しつつ、新たな事業領域の開拓にも取り組む方針で、持続的な成長が期待できる企業といえます。
株式会社東名の決算日や配当についてまとめました。
株式会社東名の決算期は8月31日で、通期決算は11月に、四半期決算は4月、7月、10月、1月に発表されています。また、同社は2023年11月28日開催の定時株主総会において、1株当たり13円の期末配当を決議しています。前期の12円から1円の増配となっており、株主への利益還元を着実に行っていることがわかります。