株式会社ヴィッツの2024年1月期第1四半期決算報告書には、様々な興味深い情報が盛りだくさん!
売上高は前年同期比11.6%増の700,250千円と好調で、産業分野や組込みソフトウェアの技術分野が牽引しています。
一方で、人件費や事業拡大のための投資等で営業利益は前年同期比38.6%減の44,172千円と減益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社ヴィッツ
証券コード: E34739
決算期: 8月期
株式会社ヴィッツの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ヴィッツは8月期決算を行っており、第1四半期決算は11月に行われています。
2024年1月12日に2024年1月期第1四半期の決算短信を発表しました。
主な事業
株式会社ヴィッツは、ソフトウェア開発事業とサービスデザイン事業の2つの事業を展開しています。
ソフトウェア開発事業では、自動車関連の制御ソフトウェアの受託開発や安全性分析支援などを行っています。
一方、サービスデザイン事業では、組込みシステム開発で培った技術を活かした新商品・サービスの提供に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
2024年1月期第1四半期の業績は、前年同期比で増収減益となりました。
売上高は700,250千円と11.6%増加したものの、営業利益は44,172千円と38.6%減少しました。
人件費や事業拡大投資の増加により、売上総利益率は低下しています。
売上・利益の推移
近年の売上高は順調に増加してきており、2023年8月期には2,501,479千円を記録しました。
一方、利益面では、2023年1月期第1四半期の78,400千円をピークに減少傾向にあり、今期第1四半期は52,061千円と33.6%の減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表では、資産が3,014,691千円、負債が692,963千円、純資産が2,321,727千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が1,762,434千円、受取手形、売掛金及び契約資産が216,559千円などとなっています。
固定資産は757,447千円で、投資有価証券や保険積立金などが主な内訳となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が427,461千円、固定負債が265,501千円となっています。
主な内訳は、賞与引当金や買掛金などの流動負債、退職給付に係る負債などの固定負債です。
純資産の部
純資産の部では、資本金が612,524千円、資本剰余金が547,159千円、利益剰余金が1,212,237千円となっています。
健全な財務体質を維持しており、自己資本比率は75.73%となっています。
ROAとROE
株式会社ヴィッツの2023年8月期のROAは7.8%、ROEは5.8%となっています。
前年同期と比べて、利益の減少に伴い両指標ともに低下しています。
しかし、依然として高水準を維持しており、企業価値向上に向けた取り組みが着実に進んでいます。
キャッシュフロー
2023年8月期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが239,554千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが-66,028千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが-95,475千円の支出となっています。
現金及び現金同等物の期末残高は1,318,611千円と、十分な資金を確保しています。
配当の支払額
株式会社ヴィッツは、2023年11月29日開催の定時株主総会において、1株当たり8円の期末配当を実施しました。
この結果、年間配当金は1株当たり16円となりました。
今後の展望
株式会社ヴィッツは、ソフトウェア開発事業の安定的な収益基盤と、サービスデザイン事業の新事業創出によるシナジーを図っていく方針です。
車載システムやデジタル化など、成長分野への投資を強化し、更なる事業拡大を目指しています。
また、人材確保や設備投資など、経営基盤の強化にも注力していきます。
編集部のまとめ
株式会社ヴィッツの2024年1月期第1四半期決算は、売上高は好調に推移したものの、利益面では人件費や事業投資の増加により減益となりました。
しかし、財務状況は引き続き健全で、今後も成長分野への投資を加速させていく方針です。
キャッシュ・フローも安定した水準を維持しており、配当も前年並みと株主還元も着実に行っています。
株式会社ヴィッツの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヴィッツは8月決算を行っており、第1四半期決算は11月に発表しています。
2023年11月29日開催の定時株主総会において、1株当たり8円の期末配当を実施しました。
これにより、年間配当金は1株当たり16円となっています。
今後も安定した経営基盤の下、株主還元に努めていくことが期待されます。
