株式会社ヴィッツは、最新のソフトウェア技術を駆使したシステム開発サービスを提供する企業です。2024年2月期第2四半期の決算報告では、売上高は前年同期比16.5%増の14億8,700万円と順調な業績を示しています。新型コロナの影響も和らぎ、自動車業界や産業機器製造業向けの売上が増加したことが主な要因です。
企業情報
企業名: 株式会社ヴィッツ
証券コード: E34739
決算期: 8月決算
株式会社ヴィッツの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヴィッツの決算日は8月31日です。毎年11月下旬に本決算、4月上旬に第2四半期決算を発表しています。
主な事業
株式会社ヴィッツは、自動車やロボット、医療機器などの組み込みソフトウェアの開発を中核事業としています。最新のAI・IoT技術を活用したサービス開発にも注力しており、デジタルトランスフォーメーションの支援や、製造業向けの安全性・セキュリティ対策の提案、シミュレーション技術の提供など、幅広い業界に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第2四半期の業績は売上高14億8,700万円、営業利益1億2,500万円と、前年同期比で増収ながら営業利益は21.8%減少しました。これは人材確保や新規事業の推進に伴う人件費や販管費の増加によるものです。利益率は営業利益率8.4%となっています。
売上・利益の推移
近年の業績をみると、2022年8月期の売上高は25億円を超え、経常利益も1億3,600万円と順調に推移しています。2024年2月期第2四半期も増収となったものの、営業利益は減少しています。今後も事業の拡大とともに収益性の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が30億6,000万円となっています。このうち、現金及び預金が16億2,000万円と手元流動性が高く、財務基盤も安定しています。
資産の部
流動資産は20億7,100万円で、前期末比8.2%減少しました。一方、固定資産は9億8,900万円と48.5%増加しており、この中ののれんが1億5,400万円となっています。これは、第2四半期にイーガー社を子会社化したことによるものです。
負債の部
負債合計は6億8,800万円で、前期末比12.5%増加しています。流動負債は4億1,200万円、固定負債は2億7,600万円となっています。主な内訳は、賞与引当金1億3,300万円、退職給付に係る負債1億8,100万円などです。
純資産の部
純資産は23億7,300万円で、前期末比2.6%増加しました。利益剰余金は12億6,400万円となっており、財務体質の健全性が維持されています。
ROAとROE
株式会社ヴィッツのROA(総資産利益率)は4.5%、ROE(自己資本利益率)は7.3%となっています。前年同期に比べてROAは低下しましたが、ROEは横ばいで推移しています。今後は新規事業の成長により、収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業CF3,900万円、投資CF△6,100万円、財務CF△17,600万円となりました。投資活動では子会社取得に伴う支出があり、財務活動では長期借入金の返済などがあったことで資金残高は前期末比15.5%減の11億2,000万円となっています。
配当の支払額
2023年11月の期末配当では、1株当たり8円の配当を実施しました。また、今期の年間配当予想は1株当たり16円を見込んでいます。配当性向は20%前後を維持しており、株主還元にも注力しています。
今後の展望
株式会社ヴィッツは、ソフトウェア開発事業の基盤強化と、サービスデザイン事業の育成に注力しています。最近では、イーガー社やテスコ社を子会社化するなど、M&Aを通じた事業領域の拡大にも取り組んでいます。今後も新技術の獲得と事業の多角化により、持続的な成長を目指していくと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ヴィッツは、ソフトウェア開発を中核とする技術力の高い企業です。第2四半期決算では増収ながら減益となりましたが、今後の事業展開に期待がかかっています。M&Aなどによる新技術の獲得や、サービスの開発・提供力の強化により、さらなる成長が期待されます。株主還元も安定的に行われており、株式投資の魅力的な銘柄の1つとして注目に値します。
株式会社ヴィッツの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヴィッツの決算日は8月31日で、年2回の決算発表を行っています。2023年11月期の期末配当は1株8円で、今期の年間配当予想は1株16円と、株主還元にも注力しています。今後は新技術の獲得や事業の多角化により、さらなる成長が期待される企業です。