バルテス・ホールディングス株式会社(旧社名バルテス株式会社)の今期の決算は、売上高が前年同期比17.1%増加と順調に推移しています。また、今後はM&AやDX領域への攻めの姿勢によりさらなる成長が期待できそうです。詳しい決算内容をご紹介していきます。
企業情報
企業名: バルテス・ホールディングス株式会社
証券コード: E34880
決算期: 3月期
バルテス・ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
バルテス・ホールディングス株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は、5月中旬と11月中旬に行われます。
主な事業
バルテス・ホールディングス株式会社は、主にソフトウェアテストサービス事業、Web/モバイルアプリ開発サービス事業、オフショアサービス事業を行っています。エンタープライズ系領域を中心にソフトウェアテストサービスの提供を強みとしており、DX関連の需要も取り込んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は7,669,776千円と前年同期比17.1%増加と好調に推移しています。一方で、成長のための先行投資により営業利益は533,065千円と前年同期比34.6%減少しました。利益率は低下しているものの、事業基盤の強化が図られています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高は9,059,300千円(前期)、7,669,776千円(当期3Q)と増加傾向にあります。利益面では、650,698千円(前期)、310,597千円(当期3Q)と減少しているものの、DX関連需要の取り込みや企業買収などにより、中長期的には増益が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
バルテス・ホールディングス株式会社の財務状況は良好といえます。当第3四半期末の総資産は5,111,378千円と前期末比1,022,277千円増加しています。また、自己資本比率は53.2%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は3,285,016千円と前期末比390,911千円増加しました。これは主に現金及び預金の増加によるものです。固定資産は1,826,361千円と前期末比631,366千円増加しています。のれんの計上などが寄与しています。
負債の部
流動負債は1,776,693千円と前期末比127,763千円増加しました。短期借入金の増加などが主な要因です。固定負債は613,976千円と前期末比580,303千円増加しており、長期借入金の増加が影響しています。
純資産の部
純資産合計は2,720,707千円と前期末比314,211千円増加しました。親会社株主に帰属する四半期純利益310,597千円の計上などが主な要因です。自己資本比率は53.2%となっています。
ROAとROE
ROAは前期6.4%、当期3Qは4.1%と低下傾向にあります。これは先行投資による減益影響が大きいためです。一方でROEは前期15.5%、当期3Qは11.4%と高水準を維持しています。自己資本が強固なことから、今後の収益回復によりROA、ROEともに改善が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは597,920千円の収入となりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは703,302千円の支出で、主にM&Aによる支出が影響しています。財務活動によるキャッシュ・フローは357,712千円の収入となっています。全体としてキャッシュ残高は着実に積み上がってきています。
配当の支払額
バルテス・ホールディングス株式会社は、1株当たり年間配当金8円を実施しており、安定的な配当を続けています。配当性向も25.8%と適切な水準を維持しており、株主還元も重視されています。
今後の展望
バルテス・ホールディングス株式会社は、ソフトウェアテストサービスの拡大やDX領域への挑戦、M&Aによる成長に注力していく方針です。エンタープライズ系領域の開拓や、新規子会社の業績貢献など、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
バルテス・ホールディングス株式会社は、ソフトウェアテストサービスを中核に据えつつ、DX関連サービスの拡大やM&Aなど、積極的に事業領域を広げています。今期は先行投資の影響で減益となりましたが、中長期的には収益力の向上が見込まれます。株主還元にも配慮しており、今後の同社の成長に期待が高まります。
バルテス・ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
バルテス・ホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は年2回行われています。また、同社は1株当たり年間配当金8円を実施しており、株主還元にも力を入れています。今後の事業展開に注目が集まる企業といえでしょう。