株式会社インフォネットが2023年12月31日に終了した第3四半期の決算報告を発表しました。売上高1,262,055千円と前年同期比6.0%増、経常利益101,148千円と82.1%増と、好調な業績を収めています。専門家によると、同社のWEB受託開発・ASPサービス事業が堅調に推移したことが主な要因だとのことです。今後も、デジタルトランスフォーメーション需要の取り込みや新サービスの拡充により、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社インフォネット
証券コード: 34974
決算期: 3月31日
株式会社インフォネットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社インフォネットの決算日は3月31日です。決算発表は上場企業の義務づけられた行事の1つで、年4回(第1四半期、中間期、第3四半期、期末)行われます。同社は、上場企業として日本の金融商品取引法に基づき、適切な時期に決算報告を行っています。
主な事業
株式会社インフォネットはWEB受託開発・ASPサービスを主要事業としています。自社開発のコンテンツ管理システム「inforCMS」を活用したWEBサイトの構築やサーバー・システムの運用保守などを提供しています。また、子会社の株式会社アイアクトより、AI技術を活用したファイル・サイト内検索システムなどのサービスも展開しています。企業のDXやWEBマーケティング支援に注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高1,262,055千円、経常利益101,148千円と好調な結果となりました。売上高は前年同期比6.0%の増加、経常利益は82.1%も増加しています。これは主にWEB受託開発・ASPサービスが堅調に推移したことによるものです。利益率も大幅に改善しており、今後の成長が期待されます。
売上・利益の推移
直近の3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は1,695,426千円から1,262,055千円へと増加しています。一方、経常利益は55,540千円から101,148千円と大幅に増加しています。同社の主力事業であるWEB受託開発・ASPサービスが好調に推移したことが増収増益の主な理由だと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月期第3四半期連結貸借対照表を見ると、総資産1,541,154千円、純資産994,772千円となっています。資産の部では現金及び預金が減少した一方、ソフトウェア仮勘定が増加しています。負債の部では借入金が減少し、純資産は利益剰余金の増加により増加しています。財務体質は健全に推移していると判断できます。
資産の部
資産合計は前期末比71,695千円減少の1,541,154千円となりました。流動資産では現金及び預金が減少した一方、固定資産ではソフトウェア仮勘定が増加しています。同社の事業投資が堅調に推移していることが分かります。
負債の部
負債合計は前期末比135,835千円減少の546,381千円となりました。主な減少要因は借入金の返済によるものです。財務体質の改善が進んでいるといえます。
純資産の部
純資産合計は前期末比64,140千円増加の994,772千円となりました。利益剰余金の増加が主な要因です。自己資本比率は64.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の3.4%から6.6%に改善し、ROE(自己資本利益率)も同様に4.2%から5.6%へと上昇しています。これは経常利益の大幅な増加によるもので、同社の収益力が高まっていると言えます。今後も事業拡大とコスト管理の両面から、更なる利益率の向上が期待できます。
キャッシュフロー
同社の第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは118,164千円のプラスとなっています。一方で投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス54,963千円と、事業投資に資金を充当しています。財務活動ではマイナス116,335千円と借入金の返済を進めています。全体としては安定的なキャッシュ・フローが維持できているといえます。
配当の支払額
株式会社インフォネットは、第3四半期決算においても配当の支払は行っていません。同社は成長投資に注力しつつ、安定配当の実施に向けて検討を進めていくと考えられます。株主還元については、今後の業績推移と財務状況を見極めながら、適切な時期に実施されると期待されます。
今後の展望
株式会社インフォネットは、WEB受託開発・ASPサービスを中心に堅調な業績を維持しています。DXニーズの取り込みや新サービスの開発など、同社の成長ドライバーは幅広く、今後も着実な業績拡大が期待できます。一方で、人件費や原材料価格の高騰など、収益環境の悪化リスクにも注意を払う必要があります。引き続き、事業基盤の強化と収益力の向上に取り組んでいくことが重要でしょう。
編集部のまとめ
株式会社インフォネットの2023年12月期第3四半期決算は、売上高、経常利益ともに大幅な増加となり、好調な業績を収めました。WEB受託開発・ASPサービスが堅調に推移したことが主な要因です。同社の財務体質も健全化が進み、今後の更なる成長が期待されます。今回の決算内容から、同社はDXニーズの取り込みや新サービス開発を通じて、収益力の向上に努めていることがわかりました。株主還元については今後の検討課題と言えるでしょう。
株式会社インフォネットの決算日や配当についてまとめました。
株式会社インフォネットの決算日は3月31日で、上場企業としてしっかりと決算報告を行っています。また、第3四半期決算では配当は実施されておらず、今後の動向に注目が集まります。同社は今期も売上高、経常利益ともに大幅な増加を果たし、収益力の向上が進んでいることが確認できました。