石原ケミカル株式会社(4462)は、金属表面処理剤や自動車用化学製品などを製造・販売する化学メーカーです。売上高は前年同期比0.9%減の15,419百万円と若干減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益は6.1%増の1,388百万円と増益を確保しました。化学メーカーとしての強さが垣間見えます。
企業情報
企業名: 石原ケミカル株式会社
証券コード: 4462
決算期: 3月期
石原ケミカル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
石原ケミカル株式会社の決算期は3月期です。決算発表は年4回行っており、第3四半期決算は2月13日に発表されました。
主な事業
石原ケミカル株式会社は、金属表面処理剤及び機器等、電子材料、自動車用化学製品等、工業薬品の4つの事業セグメントを展開しています。主力事業は金属表面処理剤等で、自動車産業や電子機器産業向けの化学製品を提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は15,419百万円と前年同期比0.9%減少しましたが、営業利益は1,694百万円と4.5%減少にとどまりました。一方で親会社株主に帰属する四半期純利益は1,388百万円と6.1%増加しています。売上は減少したものの、利益率の改善により増益を確保できた良好な決算となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高の推移を見ると、2022年3月期が20,345百万円、2023年3月期が15,419百万円と減少傾向にありますが、営業利益は2022年3月期が2,258百万円、2023年3月期が1,694百万円と比較的安定的に推移しています。半導体不足の影響があるものの、製品構成の改善などで収益性を維持できている様子がうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は27,126百万円で、前期末比621百万円増加しています。流動資産は14,227百万円、固定資産は12,898百万円となっています。一方、負債は4,638百万円で、純資産は22,487百万円となっています。健全な財務体質を維持しているといえるでしょう。
資産の部
流動資産は前期末比624百万円増加し、現金及び預金が5,805百万円、受取手形及び売掛金が4,591百万円となっています。固定資産は減少傾向にあり、有形固定資産は5,769百万円、投資有価証券が6,020百万円となっています。
負債の部
流動負債は3,951百万円で、支払手形及び買掛金が1,917百万円、電子記録債務が841百万円となっています。固定負債は686百万円と、財務状況は良好な水準を維持しています。
純資産の部
純資産合計は22,487百万円で、株主資本は21,806百万円となっています。自己資本比率は82.9%と、健全な財務体質を示しています。
ROAとROE
石原ケミカル株式会社のROAは前期末の6.7%から当第3四半期は6.4%と若干低下しています。一方でROEは前期末の8.1%から当第3四半期は7.9%と、収益性は維持できている状況にあります。収益力の確保と資産効率の向上に引き続き取り組んでいく必要がありそうです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの状況は公表されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュフローが2,200百万円以上あり、投資活動によるキャッシュアウトも600百万円程度と、総じて良好なキャッシュポジションを維持できている模様です。今後も適切な投資と配当を行っていくことが期待されます。
配当の支払額
石原ケミカル株式会社は年2回の配当を実施しています。直近の2023年6月期の年間配当金は35円、2023年12月期の中間配当は18円と、安定的な配当政策を継続しています。今後も株主還元に注力していくことが期待されます。
今後の展望
石原ケミカル株式会社は、半導体市況の低迷や原材料価格高騰などの課題に直面していますが、高付加価値製品の開発や国内外での営業強化に取り組んでいます。また、コストコントロールにも努めており、今後も収益力の向上を目指していくとしています。引き続き、化学メーカーとしての強みを発揮して、着実な成長を遂げることが期待されます。
編集部のまとめ
石原ケミカル株式会社は、半導体市況低迷の影響を受けつつも、高付加価値製品の開発や価格改定、コストコントロールなどに取り組むことで、増収増益を達成しました。財務体質は健全で、配当も安定的に継続しています。化学メーカーとしての強みを活かし、今後も着実な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
石原ケミカル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
石原ケミカル株式会社の決算期は3月期で、年4回の決算発表を行っています。また、年2回の配当を実施しており、直近の2023年3月期の年間配当金は35円、2023年9月期の中間配当は18円と、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も健全な財務体質を維持しつつ、安定的な業績と配当の継続が期待されます。