この度、株式会社ニイタカの第2四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比17.7%増の112億2800万円と堅調に推移しています。主力事業の「ケミカル事業」では、リニューアル製品や感染対策製品の好調な販売により、売上は伸長。「ヘルスケア事業」でも健康食品の国内外での販路拡大が奏功しました。
企業情報
企業名: 株式会社ニイタカ
証券コード: E00890
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
株式会社ニイタカの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ニイタカの決算日は5月31日で、第2四半期は2023年9月1日~11月30日となります。決算発表は、四半期決算は翌月12日、期末決算は8月下旬に行われます。
主な事業
株式会社ニイタカは、業務用洗剤・洗浄剤・除菌剤・漂白剤・固形燃料などのケミカル製品と、健康食品を主力とするヘルスケア製品の2つのセグメントを展開しています。洗剤・洗浄剤分野では、病院や飲食店向けの感染対策製品の開発に注力しており、健康食品では、国内外での販売拡大に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の営業利益は6億2800万円と前年同期比3.9%増と堅調に推移しました。経常利益も6億2200万円と1.1%増加しています。一方で、中国子会社の工場建設中止に伴う損失計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億1800万円と前年同期比70.2%減となりました。
売上・利益の推移
売上高は過去5期で195億円程度で推移しています。営業利益は5億円前後、経常利益は4億円台で安定した水準を維持しています。親会社株主に帰属する当期純利益は2.3億円前後で推移しており、利益率は売上高当たり1.2%前後となっています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ニイタカの四半期連結貸借対照表は、総資産235億7700万円、負債105億7400万円、純資産130億300万円となっています。
資産の部
資産は前期末比9百万円増加しました。現金及び預金が6907百万円と前期末より162百万円増加しています。一方で、有形固定資産が減少しました。
負債の部
負債は前期末比26百万円減少しました。支払手形及び買掛金が1510百万円と増加しましたが、長期借入金が減少しました。
純資産の部
純資産は前期末比36百万円増加し、130億3百万円となっています。親会社株主に帰属する四半期純利益1億1800万円の計上により増加したものの、配当金の支払いにより減少しました。
ROAとROE
ニイタカのROAは過去5期で2.1%~2.6%と安定的な水準で推移しています。ROEも9.8%~10.6%と高い水準を維持しており、資産と自己資本の効率的な運用ができています。中国子会社の損失計上により、当期のROAは2.1%、ROEは9.1%に低下しましたが、中長期的に高い収益性と財務の健全性を維持できると考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは4億4900万円の収入となりました。有形固定資産の取得などの投資活動により、投資活動によるキャッシュ・フローは2億6900万円の収入となりました。一方で長期借入金の返済や配当金の支払いなどの財務活動により、財務活動によるキャッシュ・フローは6億300万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物は前期末から162百万円増加の69億700万円となっています。
配当の支払額
ニイタカは、株主への利益還元を重要な経営課題の一つとしています。当第2四半期では、1株当たり32円の中間配当を実施しました。また、第3四半期には1株当たり22円の配当を予定しており、通期の配当予想は1株当たり54円となっています。
今後の展望
ニイタカは、中期経営計画「NX2025」に基づき、既存事業の拡大、新領域への展開、ESG経営の推進などに取り組んでいます。感染対策製品の需要変化への対応や、健康食品事業の海外売上拡大など、収益性の向上と持続可能な事業基盤の構築に期待がかかっています。引き続き、業績の推移に注目が集まるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社ニイタカは、ケミカル事業と健康食品事業を展開する企業です。当第2四半期は感染対策製品や健康食品の販売が好調で、売上高と営業利益は増加しています。一方で、中国子会社の工場建設中止に伴う損失の計上により純利益は減少しました。今後は、既存事業の拡大と新領域への展開に注力し、収益基盤の強化を目指します。株主還元面でも、安定配当の実施が期待されます。
株式会社ニイタカの決算日や配当についてまとめました。
ニイタカの決算日は5月31日で、第2四半期決算は2023年11月30日までのものです。配当については、中間配当が1株32円、期末配当が1株22円の計54円を予定しており、株主への利益還元に積極的に取り組んでいます。今後も業績と株主還元に注目していきましょう。