株式会社ペイロールの最新の決算報告をご紹介します。ペイロールは給与計算サービスなどのBPOを中心に事業を展開する企業で、東京証券取引所に上場しています。直近の決算では、売上高と利益が着実に増加するなど、順調な業績を維持しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社ペイロール
証券コード: 44890
決算期: 2024年3月期
株式会社ペイロールの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ペイロールの決算日は3月31日です。決算期は2024年3月期で、四半期決算を実施しています。
主な事業
株式会社ペイロールは、給与計算サービスを中心としたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開しています。大企業から中小企業まで幅広い顧客に向けて、給与計算や福利厚生の代行、年末調整などの各種サービスを提供しています。近年はDXやBCPなどの対応も強化し、企業のバックオフィス業務の効率化に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
直近の第3四半期決算では、売上高が前年同期比9.4%増の6,344,530千円と順調に増加しています。営業利益は858,199千円と前年同期比0.7%増と伸びずらい結果となりました。しかし、税引前四半期利益は2.3%増の831,149千円と堅調に推移しています。
売上・利益の推移
ペイロールの売上高は、過去3年間で8,917,335千円から安定的に増加傾向にあります。利益面でも、税引前利益が2022年3月期には1,440,250千円と好業績を収めています。今後も給与計算需要の拡大により、売上高と利益の増加が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
ペイロールの総資産は2023年12月末時点で22,095,744千円となっています。前期末比で4.5%の増加です。このうち流動資産が3,551,983千円、非流動資産が18,543,760千円と、安定した財務基盤を維持しています。
資産の部
流動資産では、現金及び現金同等物が前期末比で362,513千円減少したものの、契約コストが565,502千円増加するなど、全体としては増加基調にあります。非流動資産では、無形資産が60,642千円増加しています。
負債の部
一方の負債は、前期末比で147,826千円増加し、8,707,092千円となりました。流動負債では契約負債が646,142千円増加した一方、非流動負債では借入金が505,248千円減少しています。
純資産の部
純資産は13,388,652千円と、前期末比で増加しています。親会社の所有者に帰属する四半期利益が575,571千円計上されたことが主な増加要因です。
ROAとROE
ペイロールのROA(総資産利益率)は前期末時点で5.2%、ROE(自己資本利益率)は7.8%となっています。安定した収益性と効率的な資本運用が行われていることが伺えます。今後も事業拡大に伴い、これらの指標の向上が期待されます。
キャッシュフロー
直近の第3四半期累計では、営業活動によるキャッシュ・フローが1,533,077千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが723,425千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,172,165千円の支出となりました。全体としては362,513千円の減少となり、期末の現金及び現金同等物は909,431千円となっています。
配当の支払額
ペイロールは株主還元にも積極的で、2023年9月期の年間配当金は17.50円でした。これは前期比で250%増となる大幅な増配となっています。今後も順調な業績をベースに、株主還元の拡充が期待されます。
今後の展望
ペイロールは、BPaaS 1.0の提供により中小企業向けの給与計算サービスの拡大に取り組むほか、企業の価値向上につながる人的資本レポートの有償サービスの提供を開始するなど、新しい取り組みにも期待がかかっています。今後も給与計算需要の高まりを取り込みながら、更なる業績拡大が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社ペイロールは、給与計算サービスを中心に着実な業績を上げています。最新の決算では、売上高と利益が堅調に推移し、6期連続の増収増益を達成しました。また、ROAやROEなどの収益性指標も良好な水準を維持しており、事業基盤の強さが示されています。今後の事業展開にも期待が高まっており、ペイロールの更なる成長が期待されます。
株式会社ペイロールの決算日や配当についてまとめました。
ペイロールの決算日は3月31日で、2024年3月期の決算を行っています。配当については、年間17.50円と大幅な増配を実施しており、株主還元にも積極的な姿勢が窺えます。今後も順調な業績を背景に、株主還元の拡充が期待されます。