株式会社ビザスクの2023年11月期第3四半期決算が発表されました。同社は知見プラットフォーム事業を展開する企業で、大企業や金融機関などをメインの顧客としています。今回の決算では、営業収益6,631,488千円、営業損失158,213千円と前年同期比で増収減益となりました。しかし、同社の知見プラットフォーム事業は順調に推移しており、取扱高9,669百万円と増加傾向にあります。
企業情報
企業名: 株式会社ビザスク
証券コード: E35278
決算期: 2月期
株式会社ビザスクの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ビザスクの決算日は2月末日です。第3四半期決算は11月30日が基準日となっています。
主な事業
株式会社ビザスクは知見プラットフォーム事業を主な事業としています。具体的には、大企業やコンサルティング会社、金融機関などに対して、専門家の知見を提供するサービスを展開しています。プラットフォームを通じて幅広い分野の専門家と企業をつなぐことで、企業の課題解決や意思決定を支援しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間における同社の業績は、営業収益6,631,488千円と前年同期比5.2%増加しましたが、営業損失158,213千円と損失計上となりました。一方で、調整後EBITDAは817,431千円と堅調な水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は2022年2月期に8,380,515千円を記録し、2023年2月期第3四半期では6,631,488千円となっています。直近の営業損益は赤字となっていますが、調整後EBITDAは2022年2月期の932,661千円から2023年2月期第3四半期の817,431千円と比較的堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は22,203,578千円と前期末比1,319,220千円増加しています。これは主に、米ドルに対する円の為替相場が円安に推移したことにより、Coleman Research Group Inc.に属する無形資産の円換算額が増加したことが要因です。一方、負債合計は8,596,566千円と前期末比209,258千円減少しています。
資産の部
資産の部では現金及び預金3,969,772千円、売掛金及び契約資産1,861,271千円などが主な内訳となっています。また、無形固定資産合計15,600,937千円と、総資産の7割以上を占めています。
負債の部
負債の部では、1年内返済予定の長期借入金401,000千円、長期借入金2,998,500千円、契約負債1,743,912千円などが主な内訳となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金466,031千円、資本剰余金9,240,666千円、為替換算調整勘定4,121,067千円などが主な内訳となっています。純資産合計は13,607,011千円となっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は前期が0.4%、今期は-0.8%と低下傾向にあります。一方でROE(自己資本利益率)は前期が0.6%、今期は-1.3%と低迷しています。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失の計上に伴うものと考えられます。業績改善に向けて、収益力の向上や資産効率の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
同社の連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、四半期報告書によると、現金及び預金が3,969,772千円と、手元流動性は高水準を維持しています。今後の事業投資や借入返済など、健全なキャッシュ・マネジメントが期待されます。
配当の支払額
同社は過去3期連続して無配となっています。利益の確保と株主還元のバランスが課題となっているようです。今後の業績動向を見守る必要がありますが、株主還元の再開が期待されます。
今後の展望
同社は、国内外における知見プラットフォーム事業の拡大に注力しています。特に、米国市場での事業基盤の強化や、Life Science領域への新規参入などが注目されます。今後も顧客基盤の拡大と利益率の改善に努めることが重要でしょう。
編集部のまとめ
株式会社ビザスクは、知見プラットフォーム事業を中核とする企業です。今回の決算では、一時的な業績悪化が見られましたが、プラットフォーム事業の基盤は着実に強化されており、今後の成長に期待が高まっています。同社が掲げる事業戦略の着実な実行と、業績回復に向けた取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社ビザスクの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ビザスクの決算日は2月末日で、第3四半期決算は11月30日が基準日となっています。また、過去3期連続して無配となっており、今後の業績動向を見守る必要がありますが、株主還元の再開が期待されます。