バリオセキュア株式会社は国内のITセキュリティ市場で大きな注目を集めている企業です。
企業情報
企業名: バリオセキュア株式会社
証券コード: 44940
決算期: 2023年2月期
バリオセキュア株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
バリオセキュア株式会社の決算日は2月28日です。売上高や利益などの業績概要は四半期ごとに発表されており、最新の決算情報は2023年11月30日に終了した第3四半期決算まで公表されています。
主な事業
バリオセキュア株式会社は、マネージドセキュリティサービスを中心とした「インターネットセキュリティサービス事業」を手掛けています。企業向けのセキュリティ機器販売や統合セキュリティ管理サービスなど、サイバーセキュリティに関する幅広いソリューションを提供しています。近年では、医療機関向けのデータバックアップサービスも注力商品の1つとなっています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第3四半期の決算では、売上高が1,974,518千円と前年同期比0.5%減となりましたが、営業利益は244,326千円、経常利益は236,100千円とそれぞれ前年同期比で減益となりました。利益率は、営業利益率は12.4%、経常利益率は12.0%になっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、売上高は堅調に推移しており、2022年2月期には2,634,377千円まで増加しています。一方で、利益面では2023年2月期に383,316千円の純利益を計上したものの、2023年11月期第3四半期では99,774千円と減益となっています。これは新規事業開発に伴う先行投資の影響が大きいと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
バリオセキュア株式会社は単体決算を行っており、四半期連結貸借対照表は作成されていません。そのため、以下の記述は単体の四半期貸借対照表に基づくものです。
資産の部
2023年11月30日時点の総資産は5,761,538千円となっています。流動資産が1,621,551千円、固定資産が4,139,987千円となっています。主な内訳は、現金及び預金が734,938千円、売掛金が474,985千円、のれんが3,295,345千円となっています。
負債の部
負債合計は2,007,468千円となっています。流動負債が631,670千円、固定負債が1,375,798千円となっています。主な内訳は、短期借入金が200,000千円、長期借入金が1,150,000千円となっています。
純資産の部
純資産合計は3,754,069千円となっています。資本金が750,868千円、資本剰余金が1,994,168千円、利益剰余金が1,009,119千円となっています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は、2022年2月期が6.4%、2023年11月期第3四半期では4.1%と低下しています。これは、経常利益が減少したことが主な要因です。ROE(自己資本当期純利益率)も同様に、2022年2月期が10.0%、2023年11月期第3四半期では2.7%と低下しています。利益率が低下したことで、収益性が悪化したと言えます。
キャッシュフロー
2023年11月期第3四半期のキャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは226,942千円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは132,960千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは399,004千円の支出となっています。これにより、現金及び現金同等物の残高は734,938千円まで減少しています。
配当の支払額
バリオセキュア株式会社は、2023年5月に1株当たり40.50円の配当を実施しました。2022年2月期の配当と比べても、増配となっています。今後も、適切な利益還元を行っていく方針であるとのことです。
今後の展望
バリオセキュア株式会社は、中期経営方針に基づき、マネージドサービスの対応領域拡大・競争力強化、成長セキュリティ市場への参入、既存販売網と異なる新規営業体制の強化に取り組んでいます。特に、医療機関向けのデータバックアップサービスの需要が高まっていることから、この分野での成長が期待されています。
編集部のまとめ
バリオセキュア株式会社は、ITセキュリティ分野でトップクラスの技術力と実績を持つ企業です。2023年11月期第3四半期の決算では売上高は前年同期並みを維持しましたが、利益面では減益となりました。これは新規事業への先行投資の影響によるものですが、今後はそれらの施策が実を結び、更なる成長が期待できると考えられます。医療機関向けのデータバックアップサービスなど、注力分野での収益拡大に注目が集まっています。
バリオセキュア株式会社の決算日や配当についてまとめました。
バリオセキュア株式会社の決算日は2月28日で、2023年2月期の配当は1株当たり40.50円と、前期から増配となっています。今後も、株主還元に配慮しながら、セキュリティ分野での事業拡大を目指していくものと期待されます。