AI株式会社アイキューブドシステムズの決算報告をお届けします。
同社は2010年から高品質なSaaSサービス「CLOMO」を展開し、モバイル端末の一元管理で企業のIT管理業務を効率化。近年はベンチャー投資ファンドの運用も開始しており、新たな収益源の創出にも注力しています。
企業情報
企業名: 株式会社アイキューブドシステムズ
証券コード: 44950
決算期: 6月決算
株式会社アイキューブドシステムズの決算日・決算時期(スケジュール）は？
同社は6月決算の企業です。四半期決算を行い、2024年5月14日に2024年3月期第3四半期の決算報告を行いました。
主な事業
株式会社アイキューブドシステムズの主力事業は、企業向けにモバイル端末の一元管理を行うクラウドサービス「CLOMO」の提供です。CLOMOはシェアNo.1を13年連続で達成する業界トップクラスのサービスです。また近年はベンチャー投資ファンドの運用も開始し、新たな市場開拓や収益源の多角化にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第3四半期の売上高は2,173,719千円と前年同期比9.4%の増加、営業利益は530,543千円と8.3%の増加となりました。CLOMO事業の顧客基盤の拡大が業績に貢献しており、同社の収益性の高さが引き続き発揮されています。
売上・利益の推移
過去3年間の推移をみると、売上高は着実に増加傾向にあり、2022年6月期が1,918,532千円、2023年6月期が2,665,041千円と順調に推移しています。利益面でも営業利益は2022年6月期が435,749千円、2023年6月期が634,692千円と高水準を維持しており、高い収益性を誇っています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の同社の財政状態は、総資産が3,574,873千円、負債が814,004千円、純資産が2,760,869千円となっています。高い自己資本比率を維持し、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
同社の資産の特徴としては、現金及び預金が1,710,248千円と手元流動性が高い点が挙げられます。また、ソフトウェアが112,551千円と、自社サービスの開発投資も積極的に行っています。投資有価証券も628,798千円と増加しており、ベンチャー投資にも力を入れています。
負債の部
負債は814,004千円で、買掛金が46,088千円、未払法人税等が79,696千円となっています。現時点では有利子負債はなく、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
純資産は2,760,869千円と高水準を維持しています。自己資本比率は76.9%と非常に高く、財務の健全性が高いといえます。
ROAとROE
同社のROAは直近の2023年6月期で12.4%、ROEは17.1%と、ともに高水準を維持しています。これは売上高の増加やコストコントロールの効率化など、同社の強みが発揮された結果と言えるでしょう。今後も高い収益性を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によって順調に資金を生み出しています。2024年3月期第3四半期では、営業キャッシュフローが343,388千円と良好な水準を維持しました。これにより、新規事業への投資にも積極的に取り組めるなど、同社の成長力を裏付けています。
配当の支払額
同社は株主還元にも力を入れており、2023年6月期の年間配当は1株当たり30円を実施しました。直近の第3四半期決算でも、1株当たり30円の中間配当を行っており、着実な利益還元を行っています。
今後の展望
同社は今後も「CLOMO」事業の拡大に注力するとともに、ベンチャー投資ファンドの活用による新事業の開拓にも取り組んでいきます。また2024年4月にはベトナムのIT企業を子会社化し、海外展開にも挑戦するなど、更なる成長が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社アイキューブドシステムズは「CLOMO」の圧倒的な市場地位を背景に、売上・利益ともに堅調に推移しています。財務面でも強固な体質を維持しており、今後の成長に期待が高まります。ベンチャー投資やグローバル展開などにも積極的に取り組み、更なる事業拡大と収益性の向上が見込まれます。
株式会社アイキューブドシステムズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アイキューブドシステムズは6月決算の企業で、2024年3月期第3四半期の決算を2024年5月14日に発表しました。同社は「CLOMO」事業の成長と高い収益性を背景に、株主還元にも力を入れており、2023年6月期は1株当たり30円の年間配当を実施しています。今後も業績の拡大が期待されます。
