ロート製薬株式会社は、優れたスキンケア製品やアイケア製品などで知られる医薬品メーカーです。第3四半期の連結売上高は2,011億円と大幅に増収し、営業利益も352億円と好業績を記録しました。国内外で人気の製品が好調に推移し、原価率の改善や経費の効率的活用により利益も大きく伸長しています。今後も新製品の開発や販路拡大に取り組み、さらなる企業価値の向上を目指していきます。
企業情報
企業名: ロート製薬株式会社
証券コード: 45270
決算期: 3月期
ロート製薬株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ロート製薬株式会社の決算期は3月期で、正式な決算日は3月31日です。四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日が基準日となっています。
主な事業
ロート製薬株式会社は、アイケア事業、スキンケア事業、内服事業を主力としており、製薬事業のほか、幅広い健康関連製品を手掛けています。特に「メラノCC」や「肌ラボ」などの大ヒット商品を擁し、国内外で高い評価を得ています。また、再生医療事業にも注力しており、将来の成長が期待されています。
今期の業績と利益率は?
ロート製薬の第3四半期の連結売上高は2,011億円と大幅な増収となりました。国内外での製品好調により、営業利益は352億円と23.3%増、経常利益は372億円と26.1%増と、全ての利益段階で大きな増益を実現しています。また、親会社株主に帰属する四半期純利益も261億円と20.9%増と好業績を収めました。
売上・利益の推移
ロート製薬の売上高は過去3年で238,664百万円から201,163百万円と増加しています。同様に、経常利益も34,918百万円から37,247百万円と増加しており、安定した業績を維持しています。特に今期は国内外の需要拡大と原価率改善により、大幅な増収増益を達成しました。
四半期連結貸借対照表について
ロート製薬の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は3,421億円と前期末比324億円増加しました。これは、売掛金や投資有価証券、商品及び製品が増加したためです。一方、負債は961億円と前期末比15億円増加、純資産は2,460億円と309億円増加しています。自己資本比率も70.0%と高水準を維持しており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
ロート製薬の資産は、現金及び預金が818億円、受取手形及び売掛金が496億円、商品及び製品が277億円となっています。また、投資有価証券が412億円と前期末より75億円増加しており、安定した資産構成となっています。
負債の部
ロート製薬の負債は、支払手形及び買掛金が183億円、電子記録債務が41億円となっています。有利子負債は53億円と低水準を維持しており、健全な財務状況が続いています。
純資産の部
ロート製薬の純資産は2,460億円と前期末から309億円増加しました。これは利益剰余金が206億円、為替換算調整勘定が83億円それぞれ増加したことが主な要因です。自己資本比率は70.0%と高い水準を維持しており、財務基盤は極めて強固です。
ROAとROE
ロート製薬のROAは直近の第3四半期で9.9%を記録しており、前年同期比で1.2ポイント上昇しています。これは利益水準の上昇と総資産の効率的な運用によるものです。一方、ROEは12.4%と堅調に推移しており、株主価値の向上にも貢献しています。今後も事業の成長と資本効率の向上により、両指標のさらなる改善が期待されます。
キャッシュフロー
ロート製薬の営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で49.3%増加しました。これは売上高の増加と原価率の改善によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどがあり、全体としては現金及び現金同等物が増加する良好な状況にあります。
配当の支払額
ロート製薬の1株当たり配当金は第2四半期までで24円、年間では年間48円を予定しています。前期の年間配当金44円から増加しており、業績拡大に伴う株主還元の充実が窺えます。今後も安定配当を維持しつつ、投資や成長に向けた内部留保の確保にも取り組んでいく方針です。
今後の展望
ロート製薬は「健康と美に関するあらゆるソリューションを提供する会社」を目指しており、アイケア、スキンケア、内服事業を中心に国内外での事業拡大を図っています。特に海外市場の開拓にも注力し、中国やASEAN諸国などでの販路拡大に力を入れています。また、再生医療事業の育成など、新たな成長分野への投資にも期待が寄せられています。引き続き、持続的な企業価値向上に向けて邁進していきます。
編集部のまとめ
ロート製薬は、健康志向の高まりを背景に、積極的な新製品投入や販路拡大により、国内外で業績を大きく伸ばしています。財務基盤も非常に健全で、ROA、ROEも良好な水準を維持しています。また、株主還元面でも着実に充実させており、今後の成長が期待されます。同社の展望については、引き続き注目していく必要があるでしょう。
ロート製薬株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ロート製薬株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。2023年度の年間配当金は48円の予定で、前期から増額されています。今後も安定的な配当と成長投資の両立を目指していくと見られます。