小野薬品工業株式会社の第76期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

医療・福祉
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小野薬品工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上収益は前年同期比15.0%増の3,899億円と大きく伸長したことが特徴的です。売上増加に加え、販売費や研究開発費の効率的な管理により、営業利益は18.0%増の1,446億円と好調な業績となりました。

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企業情報

企業名: 小野薬品工業株式会社
証券コード: 45280
決算期: 2023年3月期

小野薬品工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

小野薬品工業株式会社の決算は3月期。つまり、2023年3月31日が期末決算日となります。四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日が各四半期の決算日となっています。

主な事業

小野薬品工業株式会社はがんや免疫疾患、神経変性疾患などの医療用医薬品の研究開発、製造、販売を行っている製薬企業です。主力製品には、抗がん剤「オプジーボ」や糖尿病治療薬「フォシーガ」、関節リウマチ治療剤「オレンシア」などがあります。研究開発力に強みを持ち、医療分野における革新的な新薬の創製を目指しています。

今期の業績と利益率は?

今期の第3四半期連結累計期間(2023年4月~12月)の業績は、売上収益が3,899億円(前年同期比15.0%増)営業利益が1,446億円(同18.0%増)と非常に好調でした。特に、抗がん剤「オプジーボ」や糖尿病治療薬「フォシーガ」などの主力製品の売上が伸長したことが業績拡大に貢献しています。売上総利益率は75.5%、営業利益率は37.1%と高い水準を維持しています。

売上・利益の推移

過去3年間の売上収益と利益の推移を見ると、2023年3月期の売上収益は4,471億円、営業利益は1,419億円と、堅調な成長を続けています。特に、2024年3月期第3四半期の業績が好調で、前年同期比で売上収益が15.0%増、営業利益が18.0%増加と大幅な増収増益となりました。新薬の伸長や製造・販売効率化などにより、高い収益性を維持できています。

四半期連結貸借対照表について

2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は8,917億円、負債合計は1,010億円、純資産合計は7,847億円となっています。資産の部では、売上債権や現金・預金が増加したことで流動資産が増加し、負債の部では未払法人税などが減少したことで負債が減少しています。親会社所有者帰属持分比率は88.0%と健全な財務体質を維持できています。

資産の部

流動資産は3,543億円と前期末から92億円増加しています。これは主に、売上債権や現金・預金が増加したことによるものです。一方、投資有価証券の増加などにより、非流動資産は5,375億円と1億円の増加となっています。

負債の部

流動負債は897億円と前期末から329億円減少しています。未払法人所得税などの減少が主な要因です。非流動負債は113億円と20億円減少しています。

純資産の部

純資産は7,847億円と前期末から428億円増加しています。親会社の所有者に帰属する四半期利益1,105億円の計上などにより、親会社所有者帰属持分が増加しました。

ROAとROE

小野薬品工業の2023年3月期のROA(総資産利益率)は12.8%、ROE(自己資本利益率)は15.2%となっています。これらの指標は前年度からも改善しており、製品の高収益性とともに財務の健全性の高さが評価されています。高いROAとROEは、小野薬品の製薬企業としての優位性を示しているといえるでしょう。

キャッシュフロー

2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは615億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは194億円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは754億円の支出となっています。これらの結果、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は1,022億円と、前期末から55億円の増加となりました。

配当の支払額

小野薬品工業は、株主への利益還元を重視しており、2023年度の年間配当予想は77円(中間配当40円、期末配当37円)となっています。第3四半期の配当支払額は362億円と、前年同期の298億円から大幅に増加しています。株主還元の強化に取り組んでいることがわかります。

今後の展望

小野薬品工業は、がんをはじめとする難治性疾患領域での新薬開発に注力しています。現在、「オプジーボ」の適応拡大や、糖尿病治療薬「フォシーガ」などの次世代製品の販売拡大に期待がかかっています。さらに、パイプラインの充実や、製造・販売体制の効率化にも取り組み、業績の継続的な向上を目指しています。今後も強固な事業基盤を活かし、医療分野の課題解決に貢献していくことが期待されます。

編集部のまとめ

小野薬品工業の2023年12月期第3四半期決算は、売上収益、営業利益ともに前年同期比で2ケタ増加と好調でした。主力製品の販売好調や、生産性向上により高い収益性を維持しています。また健全な財務基盤も備えており、今後の事業展開が期待できます。株主還元もしっかりと行っており、投資家の期待にも応えられるのではないでしょうか。

小野薬品工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

小野薬品工業の決算は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月の各末日に行われています。直近の2023年12月期第3四半期の業績は大変良好で、売上収益・営業利益ともに2ケタ増加と高成長を遂げています。株主還元も重視しており、年間配当予想は77円と、前年度から大幅に増加する見込みです。今後も成長が期待できる企業だと言えるでしょう。

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